内容説明
フィリピンのBC級戦犯裁判は、「憎しみを抱いた勝者」が裁いていた。「こいつだ」と地元民が指させば、現場に居合わせなかったはずの日本人にまで死刑判決が下されていた。それを知った植木の「役人の分」を越えた奔走が始まる―。
目次
序章 陽だまりの中で
第1章 復員局
第2章 モンテンルパ刑務所
第3章 虜囚たちの日々
第4章 青天の霹靂
第5章 一喜一憂
第6章 救済運動
第7章 援軍
第8章 強く生きよう倒れまい
第9章 朗報
第10章 白山丸
終章 モンテンルパの会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鼻毛カッター
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モンテルンパ自体はいろいろ本が出ているので、もっと植木信吉にフォーカスあてたほうが良かったんでは。植木の出身地などの略歴すらなかったり、冒頭の日本軍の残虐行為が「~とされる」「~といわれる」の表記の連発だったり、ちょっと雑なような気がする。2010/12/30
のらねこ
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終戦後、各地の戦犯収容所で虐待を受けていた日本人。それはイラク戦争で米軍がイラク人捕虜にしたことと変わらない。モンテンルパ刑務所に収容されていた戦犯たちの家族をまとめ、救済運動に動いた人物の記録。今の役人にこれだけ日本人を救おうと行動できる人間が居るのだろうか? 2008/12/09
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