町人学者―産学連携の祖・淺田常三郎評伝

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318745
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

ソニーの危機を3度救った、盛田昭夫の恩師。被爆直後の広島を調査し、戦後、産業界と学界に数多くの逸材を輩出した阪大の名物教授。「それ、なんでだんねん?」が口癖のコテコテ大阪弁物理学者、初の評伝。

目次

序章 物理学で産学連携
第1章 兄と師・長岡半太郎
第2章 大阪帝国大学創設
第3章 実験物理の教室
第4章 国を守る科学
第5章 日本の原爆開発
第6章 シンジンナルコウリョヲキボウス
第7章 戦後の再出発
第8章 淺田に訊け!
第9章 庶民派物理学者
終章 晩年

著者等紹介

板倉哲郎[イタクラテツロウ]
1926年10月、長野県生まれ。1952年3月、旧制第18回生として大阪大学理学部物理学科(淺田浅田研・光学)卒。同年、大学院生として浅田研・放射線照射研究へ。1956年、関西電力(株)入社。その後1年間、大学院生として浅田研在籍。1976年、日本原子力発電(株)敦賀発電所長。1989年、同社常務取締役・技術開発本部長。1993~2000年同社最高顧問・技術顧問

更田豊治郎[フケタトヨジロウ]
1930年2月、上海生まれ。1953年3月、新制第1回生として大阪大学理学部物理学科(浅田研・ベータトロン室)卒。1957年1月、大阪大学大学院理学研究科博士課程中退。日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)入所。1989年1月、同研究所副理事長。1933年4月、(財)原子データセンター(現・高度情報科学技術研究機構)理事長。1977年7月、(財)環境科学技術研究所会長。2000年6月、(財)日本海洋科学振興財団理事長

住田健二[スミタケンジ]
1930年8月、大阪府生まれ。1953年3月、新制第1回生として大阪大学理学部物理学科(浅田研・物性室)卒。1975年8月、大阪大学工学部原子力工学科教授。1993年12月、原子力安全委員会委員。1998年6月、同委員会委員長代理。2000年5月、(社)日本原子力学会会長。2002年8月、(財)原子力文化振興財団・副理事長

北川通治[キタガワミチハル]
1932年9月、兵庫県生まれ。1958年3月、新制第6回生として大阪大学理学部物理学科(浅田研・照射室)卒。1963年3月、大阪大学理学部大学院博士課程修了。1964年、大阪府立放射線研究所、総括研究員、第1部長。1990年、大阪府立大学教授、先端科学研究所所長。1996年、(社)大阪ニュークリアサイエンス協会顧問

岡田健[オカダケン]
1935年2月、山口県生まれ。1958年、新制第6回生として大阪大学理学部物理学科(浅田研・ベータトロン室)卒。1962年~1964年、パリ大学理学部留学、浅田調査団に随伴。1980年、(株)神戸製鋼所原子力エンジニヤリング部長(初代)。1990年、同社理事・鉄鋼生産本部長代理。1995年、神鋼リサーチ(株)顧問、1997年、岡田木造建築士事務所開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

35
1956年の「原子力の平和利用と原子力発電」という浅田常三郎の著作が手元にある。 「第1編は原子力の利用は、日本電機工業会のために書いたものである。 第2編は(昭和)30年秋、それぞれ関西電力並びに四国電力での公園の節の予稿である。 第3編は(昭和)31年春、関西原子力研究会にて3回に分けてプラスチック工業、繊維工業および食糧工業への放射線利用の講演の予稿である。 第4編は、(昭和)31年5月大阪府商工課で行った金属機械工業講習会での予稿である。」 2020/11/22

James Hayashi

22
日本の物理学に貢献された方。阪大の創設に関わったり、日本の原爆開発に関連したりと活躍をみれる。長岡半太郎を師とし、数々の教え子を育てた。ソニーの盛田昭夫の恩師でもある。2017/02/03

ma-san

3
淺田先生の人柄が面白くて、すらすら読めた。「産学連携の祖」とタイトルにあるが、この部分に関してはそこまで詳しい記述はない。ここで描かれる素晴らしい学者(というよりも人間として?)の気質は、先日読んだ「若き数学者のアメリカ」の藤原正彦先生と共通しているように感じた。お二人とも行動力と可愛げがあるが、それはその内側に素直さや好奇心が満ちあふれているからだと思う。大阪帝国大学設立の経緯や、大学初代総長の長岡半太郎先生のエピソードなんかも出てくる。科学や科学者の魅力が伝わってきて面白かった。2016/04/23

うし

0
とても面白かったです。すぐに読み終えました。阪大の歴史も分かり、明るい気持ちになれました。町人学者、頑張って目指したいと思います。2014/03/17

zero

0
「産学連携」というキーワードに惹かれて読んだため、イメージとは少し違っていたが、浅田さんの思考や世の中への影響力を学んだ。2012/08/03

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