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瀬木慎一の浮世絵談義

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318509
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0070

内容説明

草創期の師宣、錦絵の始祖・春信から歌麿、北斎などの大スターへの論究はもちろん、版元や江戸の人々と浮世絵のかかわり、海外オークションの落札価格の推移まで浮世絵の魅力を幅広く紹介。

目次

なぜ今あらたに浮世絵か
江戸文化のなかの浮世絵
美人画とその文化的源流―小野小町
悪所のアート―芝居と遊里
鈴木春信―謎の浮世絵師第一号
蔦屋重三郎―版元と絵師
喜多川歌麿―天涯孤独の人気絵師
東洲斎写楽―彗星のパラドクス
葛飾北斎―不老伝説の真実
歌川派の発展と分流
春画の美学
石燕・北斎・国芳―妖怪絵の民俗学
江戸人の生活と楽しみ
一立斎広重―イメージ世界の旅人
絵画史における“馬”
異端者・河鍋暁斎
月岡芳年―最後の浮世絵師
ポスト浮世絵の時代
今日の浮世絵―値段と変化

著者等紹介

瀬木慎一[セギシンイチ]
1931年生まれ。美術評論家・総合美術研究所長。1950年代から芸術評論を執筆し、伝統と現代、東西関係、社会学的分析を主要テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
約6年ぶりの再読。改めて読み返したら、写楽の章での斎藤月岑とクルトに対する誹謗中傷が、度が過ぎるといいましょうか、見苦しいといいましょうか……。写楽の正体については前世紀末に学界ではほぼ斎藤十郎兵衛説で決着がついた形なのですが、この著者、斎藤十郎兵衛説は有り得ない=文献は信用できないとする否定派なのですね。やっぱり旧説の方が正しかったという結論に落ち着いたことで、引っ込みがつかなくなったといおうか、逆恨みしたとしか思えないのであります。現在の知識と理解が6年前にあったならきっと星の数は少なかったはず。2023/08/11

0
小論文風から軽めのエッセイまで、広くて浅い、浮世絵四方山本であります。2008年刊行なのに「最近」の話題が1980年代だったりして、どうやら雑誌等に寄稿したきり、そのまま単行本未収録だった原稿に手直しを加えつつ一冊分にまとめた模様。出典もちゃんと記載してほしかったです。浮世絵師としては超メジャー級の春信、歌麿ですら、出自も経歴も生没年もさっぱり分からず、「謎の絵師」だという実情。江戸では浮世絵(というか版画)はまともな芸術とは見なされておらず、浮世絵師も社会的地位は低かったのです。星4つ。2017/04/28

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