内容説明
冷戦の終結、9・11同時多発テロ勃発と大きな転換点を挟んで、揺らぐサウジアラビアと米国の関係。石油を仲立ちとする長年の友好を超えて、いま深刻な事態がその関係を切り裂こうとしている。両国の指導者たちが過去にどのような政策決定をし、異なる動機の下、いかに協調体制を維持してきたのか。サウジ・米国関係の秘められた歴史を検証しながら、危機的な現状を分析、未来を展望する。気鋭の研究者が膨大な資料から解き明かす国際情勢の新しい見方。
目次
石油と神と土地
中東に碇を下ろす
イスラム世界の法王
変転する砂漠
石油価格の急騰と危機の急拡大
「新たな輝かしい一章」
宗教の動員
「ベギンかレーガンか」
「われわれがいくつかを支援し、彼らがいくつかを支援する」
冷戦の突然の終結
袂を分かつパートナー
九月十一日とそれ以後
戦略的な協力関係の再構築
著者等紹介
ブロンソン,レイチェル[ブロンソン,レイチェル][Bronson,Rachel]
コロンビア大学政治学博士(Ph.D.)。『王様と大統領―サウジと米国、白熱の攻防』の執筆時は「外交問題評議会(Council on Foreign Relations)」の上級研究員兼中東・湾岸担当研究部長。外交問題評議会はニューヨークに本部のある、米国を代表する外交・国際関係のシンクタンク(頭脳集団)の一つ。現在は「グローバル・アフェアーズ・シカゴ評議会(Chicago Council on Global Affairs)」の研究・事業計画担当の副会長
佐藤陸雄[サトウリクオ]
1939年生まれ、京都大学文学部史学科卒、毎日新聞社入社(1963年)。ニューデリー(兼テヘラン)・カイロ各特派員、ワシントン支局長、論説委員を歴任、退職(1993年)。四天王寺国際仏教大学教授(1994‐2005年)。現在、国際塾を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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