暮らしの哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318202
  • NDC分類 104
  • Cコード C0095

内容説明

人生という不可解な旅。めぐる季節の中で、暮らしの中で、問い続けた存在の謎。急逝した哲学者の、最後の1年間。

目次

春(春に思う「この感じ」;「たまたま」のこの人生 ほか)
夏(「生命」の漲る季節;雨の風景心の風景 ほか)
秋(悩ましき虫の音秋の夜;ヘーゲルはヘーゲリアンにあらず ほか)
冬(不可能な「今年」;理性に油を注ぐ酒 ほか)
春(世の中イデアだらけ)

著者等紹介

池田晶子[イケダアキコ]
1960年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。著作多数。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、生死の大切さを語り続けた。2007年2月23日、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

オカピー

55
池田さんの著作4冊目です。哲学的な難しい言葉もありますが、平易な言葉で綴られる文章は心にしみこみます。本作品は「暮らしの哲学」。日常生活での何気ないことがより気さくな言葉で語られています。「車の運転が恐ろしい」では、運転中に哲学していないか心配しました(笑)。「情報弱者にも言わせてほしい」では情報自体に不信感があり、自分で考える事で得た知識以外は信用しない。本当に同感。「男ってバカなんじゃないか?」では男が好きなのは可愛くてきれいな人。図星で痛いかな(笑)。所々で挟まれている挿絵が、寂しさを語っている。2026/09/08

団塊シニア

51
人間が心を偽るのは言葉を所有するから、言葉によって自分の心を偽り言葉によって他人の心を欺く等シャープな語り口で独特の価値観、人生観で哲学を優しく語っている、47歳という若さで亡くなったのは残念。2015/01/25

抹茶モナカ

32
難しい用語を使わずに「考える」ことを伝える『哲学エッセイ』というジャンルの本らしい。西洋哲学の本を読んでいたら、その難解さに撃沈してしまったので、「もう少し身近な哲学を。」と企んで、本書を手に取った。週刊誌の連載エッセイだったものらしく、読みやすく、それでいて著者の思索の跡が残っていて、読んでいて得した気分になった。自分で考える姿勢を持ちたい。年齢を重ねる事についての思索が、ちょっと共感できる部分もあって、著者も僕と同じ40代で書いたもののようだったので、納得した。2017/01/22

双海(ふたみ)

23
考えるとはどういうことか、ということを日常の言葉で語る著者。「筋道に沿って正しく考えているのなら、専門用語なんか要らないのである。普通の言葉で言えるのである。言えないなら、正しく考えていない、つまり哲学していない証拠」2016/07/24

なおみ703♪

18
本質的なことはあえて考えない、のが凡人だが、本質的なことこそ不思議で、それを考えることが生きることだと池田さんは繰り返し言う。現代の一般的な価値観を疑う必要があることに気づく。アンチエイジングにとらわれる必要はないし、外に出るとか友達を多くもつことが最良ではなくて、孤独に思索にふける生き方も大切だと思った。私は小説家では宮本輝が、詩人では谷川俊太郎が一番好きで、哲学者では池田晶子に惹かれる、これらの共通点は自分と宇宙のつながりを意識していることだ。私も自然の一部であるということや言葉を大事にして生きたい。2021/11/19

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