明日なき今日―眩く視界のなかで

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318011
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

フクシマとオキナワの犠牲の構造、新たなファシズム、迫りくる破局……危機の予感をとらえ、変革の兆しを透視する珠玉の言葉。

内容説明

エンプティ!恐怖の因は「乱」である以上に「虚」である。いま、なにが怖いのか。なにが怪しいのか…。未来性のすべてを喪い、底知れぬ空無のみが漂う現在という時。今日の真景をめぐる著者最新の創作と語り、幻視と夢。

目次

3072日の幻視
ダーク&エンプティ
瓦礫の原のランボー―『ランボー全集個人新訳』(鈴村和成訳)に寄せて
いま、なぜ「滅亡」なのか
沖縄論―歴史と身体の深みから
「金網移民」の痛みと哀しみ―復帰四十周年の身体感覚
傷を受けて、ものを書く
短詩に命を賭けること―『棺一基大道寺将司全句集』の衝撃
いま再び声の時代―あとがきに代えて

著者等紹介

辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。作家。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員などを経て、96年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚53

4
中身が濃いので、読んだあとぼーっとしている。感想を言いたくない気分。まとめてもしょうがない。ただぼーっと考えごとをしたくなる。狭い世界しか知らなくても、広いことや深いことは書ける。痛みや傷が深く降りる方法になりうる。誤魔化さずに、あるいは誤魔化されずに感じ続けることができるかだ。2023/07/19

踊る猫

1
3.11 を幻視していた辺見庸氏による、詩やエッセイやインタヴューといった言葉を五目寿司のように並べた書物。散漫な印象は否めないが、しかし氏の指摘する、ファシズムが上からではなく下から、つまり私たちの望む形で現れるという発言は今なお鋭く突き刺さって来るもののように感じられる。折しも SEALDs を名指しでではないにせよ批判した辺見氏は、左翼としては「終わった」存在として痛罵されている。だが、個人的には辺見氏の著作が読まれるべきなのはむしろ今この時代なのではないかと確信している。もっと読まれるべき一冊だと2015/10/13

Yuji Kasukawa

1
沖縄についてはあまり誌面を割かなかったほうが良かったのではないだろうか。著者には珍しくとってつけたような印象を受ける。ただし全篇通して読めば、いまの世相を残酷なまでに書き切っている良書であることに間違いはない。2012/11/27

kotohoge

0
もっと辺見さんの文が読みたい2017/11/15

i-O

0
おもろ2014/11/03

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