食べる日本語

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  • サイズ B40判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784620317632
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0295

内容説明

ごちそうさまでした。食卓を豊かにする言葉がここにあります。

目次

1 音を楽しむオノマトペ(ぷるぷる―新しい表現;ぽろぽろ―こぼれる;ほろり―九百年生き残った言葉 ほか)
2 口で楽しむ味わいの表現(ほっこり―緩み願望;ふくよか―詩的、静的;頬が落ちる―誇張もそれぞれ ほか)
3 食卓で楽しむ食の言葉(隠し味―過ぎたるは及ばざるが如し;ゆがく―長いとまずいもの;チンする―古くなじみ深い音 ほか)

著者等紹介

早川文代[ハヤカワフミヨ]
お茶の水女子大学大学院博士課程修了。博士(学術)。小田原女子短期大学助教授、上海水産大学客員副教授を経て、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所主任研究員。専門は調理科学、官能評価学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコタ

23
食感や味わいなどの表現をまとめたもの。ほろり、ぼってり、淡白、フルーティーなどなどたくさん。この本の興味深いところはいかにも国語の専門家の先生が書きそうな本なのに、著者は食品総合研究所の研究員といういわゆる理系の人。味、香、食感といった食品の官能評価の研究をしてその過程でまとめたもの。といっても理系っぽい話ばかりではなく、言葉の語源や古典や文学作品の引用などたくさんある。古今和歌集から美味しんぼといった具合。「玄妙な味」って使ってみたいな。2017/08/07

ハル

10
食表現だけで一冊できちゃうなんて、日本人は食いしん坊?と思ったり(笑)。その中でも思わず口を衝いて出るのはオノマトペと呼ばれる擬音語、擬態語だろう。「多用するとやや稚拙な感じがしますが、食べ物の様子をリアルに表現することができる便利な言葉」とのあとがきに成る程納得。「おいしいものを食べたとき、それを誰かと言葉で共感できたら」。同じものをみんなで食べることはいつの時代も変わらぬ幸せな風景なのですね。2016/05/20

和草(にこぐさ)

5
食に対する日本語の多さ。日本人は様々な言葉、オノマトペ用いて食を表現できる。語源、文学の観点からの解説、見開きで簡潔にまとめてあり、自分も言葉豊かに食を楽しみたい。2017/08/13

あるぱか

4
オノマトペ、食べ方など、「食」に纏わる日本語の言語や使われ方を説明した本です。ページごとについている小さな挿絵が妙に癒し系で可愛かったです。内容はやや難しく、豆知識というには少し硬い内容のように感じました。2020/01/03

みさよ♪

2
作者のあとがきにもありましたが、日本語の食表現の多さにビックリです。 そして、ふくよかとかほっこりとか、日本語って素敵だなと思いました。2017/08/25

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