内容説明
ヒトラーとスターリンに運命を弄ばれた。父を奪われ母を引き剥がされ少年はひとり極寒の雪原を生き延びる。独ソ戦の「ある真実」をつづる、感動のノンフィクション。
目次
第1章(任務;地雷原;尋問 ほか)
第2章(亡命生活の恐怖;追放;ロシアの隣人たち ほか)
第3章(カルトイザー荘;一族の人々;ヒトラー・ユーゲントと廃品集め ほか)
著者等紹介
柴田さとみ[シバタサトミ]
1979年東京生まれ。東京外国語大学外国語学部でドイツ語を専攻。語学とともに地域研究としてドイツ・ヨーロッパ近現代史を学ぶ。卒業後はさらにドイツ語を学びながら、さまざまな文書の翻訳および校正業務に携わる。現在は社内翻訳者として勤務
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感想・レビュー
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スー
16
ベルリンで産まれたヴァルターは父親が熱心な共産主義者で、ナチスに危険を感じモスクワに移る。そこで家族幸せに生活できる筈が、独ソ戦が始まると一変してしまう。ヴァルターが9才の時に父親が秘密警察に逮捕、そして母親も逮捕され孤児院へ、パルチザンになると彼等は子供だからとドイツ占領下の村に偵察を命じ、気付けば地雷原にいた。ドイツ兵に救われモスクワに進撃する。ソ連の反撃で敗走ヴァルターの中隊は180人中12人に減っていた。彼の戦争体験談は兵士達との良い思い出が多く、グラークに居た母親の体験談の方が読んでいて辛かった2017/10/20




