こんなに身近な日本の神々―神道と私達の文化は、どうかかわっているのか

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620317090
  • NDC分類 170
  • Cコード C0039

内容説明

日本人と神さまとの結びつきは、米作りを始めてから急速に強くなり、現代にいたるまでその絆は保たれている。「初詣」や「七五三詣」をはじめ、「神前結婚式」、受験の際の「合格祈願」、建築工事につきものの「地鎮祭」や「上棟祭」、そして「厄払い」まで。誰もが一度は経験したり目にしたりする現象を手掛りに、日本人の生活や考え方に、強い影響を及ぼしている神道の実像に迫る。

目次

第1部 神々と日本人の暮らし(日本人の通過儀礼と神事;日本の年中行事;仏教や陰陽道との関係;神社とその周辺)
第2部 神道とは何か(「神道」の定義の難しさ;「神道」を考える四つの素材;日本人の神観念;神道の生命観)
第3部 日本文化と神道の関わり方(「文化」とは何か;神道と日本文化;日本文化の意味するもの)
結び(現代社会の特色;近代と現代の「生き方」スタイルの違い;現代人と神道的生き方)

著者等紹介

安蘇谷正彦[アソヤマサヒコ]
昭和15年栃木県生まれ。クレアモント大学大学院M.A.。国学院大学大学院博士課程修了。国学院大学教授、同大学神道文化学部長を経て現在学長。専攻・神道学。文学博士。一瓶塚稲荷神社宮司
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

37
「神道とは?」と聞かれると、改めてどう回答したらいいのかよくわからない。経典があるわけでもないし、ミサがあるわけでもない。でも、初詣、七五三、お宮参り、など、年中行事となっていることも多い。神頼みをしながら、神の道がわからないという、摩訶不思議な状況でも、それを大きく受け入れていることが神道なのかも知れない。古来からあるように、食べ物に感謝し、新嘗祭などの祭りごとを大切にしていくことを、これからも粛々と続けていければいいな、と思う。2014/03/03

K.H.

9
本書を読み進めつつ抱いていた違和感が、あとがきで一気に噴出した。わたしが神道に興味を持っているのは、これまでに読んだ本からある程度汲み取ってもらえると思うけれど、そうした本を読んでいると、ときおり神道に潜む無責任さを感じることがある。その点この著者はきわめつけに無反省で、全体への滅私奉公という日本人の美徳を取り戻すことこそ必要だなんて、21世紀によくも吐けたものだ。先にあとがきを読んでいれば、本文に目を通さなかっただろう。主張は自由だが、そのイデオロギーに巻き込まれる神道側は迷惑に思うのではないだろうか。2024/05/31

トルネードG&T

0
神道と日本文化に関する解説書です。主に前半は(馴染みのない具体的事例等はあるものの)概ね生活の身近なところと神道の関わりについて、後半は日本文化と神道の関係性についてやや学術的に書かれている。神道教義の解説というよりも実際の現場での運用のされ方についての記述が殆ど。末尾に神道に根差したこれからの日本の在り方についての提言があるが、やや集団主義的な面が強いように思える。2015/04/09

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