内容説明
子どもの嫉妬心は親の悩みの種。でも本当は、人生のはじまりにつきものの自然な感情です。そればかりか、この感情を経験して初めて、子どもは他者に心を開くようになります。嫉妬心をあらわにすることや、この感情を乗り越えることは子どもにとって重要なことなのです。嫉妬心に関係をむしばまれたことのある親子の話がつぎつぎと紹介されますが、著者の語り口調はどこまでも温かくて率直です。子どもが家族の中で正しい自分の場所を見出せるための秘訣を、豊かな経験にもとづいて伝授する一冊。
目次
1 嫉妬はごくふつうの感情です
2 家族のなかでのそれぞれの居場所
3 男の子か女の子かは大変なことでしょうか
4 理想的な年の差なんてありません
5 上の子がやきもちを焼くとき
6 末っ子―一番うらやまれる地位
7 兄弟それぞれの個性
著者等紹介
ダローズ,ダニエル[ダローズ,ダニエル][Dalloz,Danielle]
子どもと大人を対象とした精神分析学者。開業医として個人診察を行なうかたわら、教育心理医療センター(CMPP)で活動。その歩みは、フランスにおける児童精神分析学の第一人者フランソワーズ・ドルト、およびイエズス会士の作家にして精神分析学者であるドニ・ヴァス神父との出会いに大きく影響を受けている
中谷和男[ナカタニカズオ]
翻訳家。日本カウンセリング学会会員。東京外国語大学フランス語学科卒業後、NHKに入局。アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長を歴任後、翻訳・文筆家として独立
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