内容説明
戦争を経験するということは、以前の自分に戻れないということだ。戦争はイラクの地でも、私の中でも続いている。私はどう変わってしまったのだろう―私は何か大変な経験をしたようでもあり、何もなかったようでもある。とにかく、私は生きて帰り、今、この文章を書いている―バグダッドへ進撃する、米軍部隊に同行した40日。女性ジャーナリストがつづる“本当の戦争の話”。
目次
1 戦争に至る道(不思議な夢、それにもかかわらず…;「不思議の国」のキャンプバージニアに行く;砂漠を越える人とは ほか)
2 戦争の只中(真夜中のミサイル花火;イラク国境を越える;イラク領で迷子になる ほか)
3 戦争が終わった後(人生は繰り返す;クウェート脱出作戦;ワシントンに)
著者等紹介
姜仁仙[カンインソン]
1964年生まれ。ソウル大学外交学科を卒業し、同大学院で「ヨーロッパ軍備縮小方案研究」で修士学位を受ける。1990年朝鮮日報に入社し「月刊朝鮮」記者として勤務。その後、米国研修に出て、ハーバード大学ケネディー行政大学院で修士学位を受ける。2001年から朝鮮日報ワシントン特派員として勤務している。1997年カンボジア内戦を取材した経験があり、2003年3月から4月までイラク戦争を取材する
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感想・レビュー
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がんぞ
4
ベトナム戦争は13年間で65人、イラク戦争は3週間で13人の報道殉職。日本マスコミの派遣は無理。米軍は部隊と行動をもとにする条件で取材を募集した。同行すれば同情との下心/韓国人女性、カンボジア内戦で脱出遅れで戦場報告となった経験あり。毎日新聞連載/愚行の連続、アメリカの正当性が疑われるほど/「戦争とは資源と人材の浪費だ」SEXと同じく、おおむね双方の合意のもとに行われる。終えるのはより難しい。この世界では降伏は対立の終りではなく“別の手段での継続”、イラク人は民主化は素晴らしいと思うほどナイーブではない。2020/01/02
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