内容説明
コドモが13歳になりました。親をやめたくなるのは、こんなときです。思春期、不登校、摂食障害、引きこもり、援助交際、万引き、うつ病、家庭内暴力、家庭の崩壊、性、自己臭妄想症、対人恐怖症、いい子の燃えつき、保健室、気分のムラ、無気力、ステップ家族、キレる子、ムカつく子、乱射する子、生徒間殺人(本文には全く関係ないモノもずいぶんありますが)に著者がゆうかんに立ち向かう。
目次
ふきげんに負けない
いちいち言わないと何もしない
福わらいたち
生理用ナプキンを捨てる
自分を受けとめたい
「おとうさん」のにおい
親に向かって、なんだ
ステップダッド
父の権威
食べる行為につまずく〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
73
リアルタイムで読んでた伊藤比呂美さんの育児本。きちんと本で読んでなかったので懐かしくて借りてきた。子育ては大変だけど面白可笑しく楽しめた。しかし、思春期は反抗期。あれは暗黒の地獄絵図。そもそも、あの年の子供は喋らない。動かない。ましてや女の子ともなれば、生理も始まり体も心も複雑変化。うちの娘もサラ子の様だったとあの頃を思い出した。しかし、カリフォルニアで学んだ子供達の学校教育は今でも素晴らしい内容だと思う。薬、SEX、10代の妊娠のリスク、人種差別、日本とは大きく違い深く踏み込んで学ばせる。2020/03/13
よむよむ
40
何なんだろうね、あの頃の子どもたちって。大人への過渡期だとわかってはいても不可解な言動が多すぎるよね。また、受け止めるオヤは思いっ切り試されてるよね。ふと、自分はあの頃どうだったかと考える…都合の悪いことは覚えてな~い^^;2013/05/21
ネギっ子gen
39
ずいぶん昔の本ですが、久しぶりに再読。思春期で不機嫌なカノコに翻弄された日々を描いたエッセイ。<昨今の、答えのない男女関係や価値観や家族というものや、育児のやり方の変遷も加わって、もう、収拾がつかない。それで親はますます混乱する。育児書なんか読んだって、解決するもんじゃ、けっしてないんです。それでも、だれかに言ってもらいたいと、わたしは育児しながら、ずっと思っていました。「いいんですよ、あなたのやり方でほんとにいいんです、あなたはよくやっています、子どももよく育ってます」と、はっきり、きっぱり>。同感。⇒2021/09/14
こふみ
17
思春期は子どもの不機嫌に親も巻き込まれがち。どっしり構える余裕が欲しい。2020/12/06
xtc1961ymo
5
詩人の伊藤比呂美さんの子育てエッセイ、異国アメリカで思春期の娘二人を抱えての奮闘記。新聞の連載をまとめて再構成したもの。ユーモアでまぶしてあるが、摂食障害やひきこもりなど、何より言語の違いにとまとまいつつ、なんとか暮らしていく様子、じーんとなること、多かった。2014/10/05