出版社内容情報
昭和史研究の第一人者が仮説で説く、もう一つの昭和史。「もし日本が国際連盟を脱退していなければ」「もし五・一五事件の決行者が厳罰に処されていたら」・・・など、25話収録。
【目次】
内容説明
現代に至るその後の日本のかたちを決めた昭和史の決断を仮説で検証。もし、五・一五事件の決行者が厳罰に処されていたら軍部の政治介入は防げたか/二・二六事件に際し昭和天皇が直接鎮圧部隊を率いていたら/中国での日本軍の蛮行を国民が知ったなら/ルーズベルトの和平を願う親電が早く昭和天皇に届いていたら…。空想、虚構ではなく起こり得た仮説。
目次
もし日本がハル・ノートを受諾していたら―本当に最後通牒だったのか
ハル・ノート―有田八郎元外相の見解
もし張作霖と日本人顧問が共に関東軍に爆殺されていたら―途中下車した町野武馬の謎の行動
張作霖爆殺事件―目的のためには手段を選ばぬ関東軍
もし宇垣一成が“変心”せずクーデターが実行されていたら
もし日本が国際連盟を脱退していなければ
もし五・一五事件の決行者が厳罰に処されていたら
もし佐野学ら共産党幹部が獄中で転向していなかったら
もし永田鉄山軍務局長が斬殺されていなかったなら
二・二六事件―もし決起部隊が皇居に入っていたら
二・二六事件―もし昭和天皇が直接鎮圧部隊を率いていたら
二・二六事件―もし「皇軍相撃」事態になっていたら
もしトラウトマン工作により日中講和が成功していたら
もし日本軍の中国での蛮行を国民が知ったなら
リュシコフ三等大将の亡命は、ソ連の偽装工作か?
ノモンハン事件での日本人捕虜帰還者に理解を示していれば
もし三国軍事同盟を結んでいなければ
もし松岡洋右が外相に起用されていなければ
「ぜいたくは敵だ」ったのか
もしルーズベルトの天皇への和平を願う親電が早く届いていたら
もし日本が真珠湾の勝利に浮かれずに対応していたら
もし日本が事前にタイに領土通過を通告していたら
もしタイが日本軍の進駐を拒否していたら
近衛文麿をスイスへ派遣せよ―吉田茂の講和作戦
もし昭和十七年の翼賛選挙で非推薦候補者が多数を占めたら
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家。評論家。近現代史の実証的研究のために、これまで延べ四千人の人々に聞き書き取材を行っている。2004年、個人誌「昭和史講座」の刊行などにより菊池寛賞受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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