内容説明
九州統一を目前に、意気あがる島津家の前に、豊臣秀吉の大軍が迫る。中央政権下での生き残りの道を模索する闘将・島津義弘。領国の安定を優先する当主の義久。両雄の狭間で悩む後継者。意に沿わぬ朝鮮渡海命令を受けた義弘は寡兵の島津勢を率い、伝説となる武勇を示す。壮大なスケールで戦国島津一族の激闘を描く歴史小説。
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年埼玉県生まれ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』シリーズで作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めご
3
私の読解力のなさのせいか、文章が読みづらかったです。「誰が」?とか「何が」?とかがわからなくなることがよくあって、前に戻ることも多々あり、なかなか進まない。人名も多くて、メインの方々以外はかなり読み飛ばしました。元々嫌いですが、ますます豊臣秀吉が嫌いになりました。2024/12/21
Ryo0809
2
戦国時代末期、九州の雄・島津家の宗本家をテーマに描く勇壮な物語。同著者の前作・島津豊久もスケールの大きな一大活劇であったが、本作でも熱量の大きさを描く健筆ぶりは変わらない。本作上巻では、九州統一を企図する島津が秀吉の圧倒的な兵力に屈し、やがて朝鮮出兵に巻き込まれる。本宗家の後継者問題や、秀吉につくか、家の統制を保つかで大きく揺れる。義弘の超人的な戦いは朝鮮での地だけではなく、領内の問題にも及び、さらに大きな渦に巻き込まれてゆく。2024/02/19