出版社内容情報
人生の「四季」を描いた髙樹文学の最高傑作! 日本人の感性が凝縮された季語を縦糸、忘れえぬ人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた24の物語。
内容説明
夫の若き日の過ちに心を閉ざし、緑色の石の中に生きる妻を描いた「翡翠」、幼くして母を亡くした少年海太が見た絵の中の魔女の正体(「春の闇」)、山間のせせらぎをたどって集める亡き人の置き土産(「秋出水」)ほか24篇。日本人の感性が凝縮された「季語」を縦糸、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた珠玉の掌篇集。
目次
新年(ほとほと)
春(猫の恋;春の闇 ほか)
夏(翡翠;鳴神月 ほか)
秋(笹まつり;秋出水 ほか)
冬(牡蛎殻;寒椿)
春(夜の梅;小町忌 ほか)
夏(竹落葉;紫陽花 ほか)
秋(星月夜;虫時雨 ほか)
冬(寒苦鳥)
著者等紹介
〓樹のぶ子[タカギノブコ]
1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教養科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞、『小説伊勢物語 業平』で2020年に泉鏡花文学賞、2021年に毎日芸術賞を受賞。2009年紫綬褒章受章。2018年には文化功労者に選出された。他の著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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