内容説明
ある日、同じクラスの点くんをすきになっている自分に気づいた千春。でも、いつすきになったのか、どうしてすきになったのかわからない。だれかにきいてみたい、この気持ち。でも、だれにもきけない。せつなくて、あったかい小さなラヴストーリー。
著者等紹介
岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年、山口県生まれ。77年『朝はだんだん見えてくる』(日本児童文学者協会新人賞)でデビュー。92年『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞、産経児童出版文化賞。95年『ステゴザウルス』『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞。2008年『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞
網中いづる[アミナカイズル]
1968年生まれ。第4回ペーター賞、第38回講談社出版文化賞さしえ賞など受賞。装画、挿絵、雑誌、広告等で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
42
当たり前のことを真剣に考える。私も子ども頃そんなことがあったなぁとしみじみ 。点くんはとくべつ。千春ちゃんは、好きな男子とふつうにおしゃべりしてたけど、私は恥ずかしくて出来なかったなぁと淡い思い出。千春ちゃん、野々村さん点くん 優しくて良い子。恋する練習、喧嘩する練習。このままピュアな心を持ち続けてほしい です。2017/12/26
tokotoko
24
本当にかわいい話。柱の穴のエピソードでの、子ども達同志の発想、そして会話や行動の純粋なかわいさに、思わず笑顔になる。初恋のエピソードでは、自分にもあったなぁ~とほんのり思い出して!お家の前をそーっと通ったり、灯りがついてるだけで、うれしくなったなぁ・・・(ストーカーはしてません(^-^;)・・・主人公は古田さんだけど、他の人達にも光を当てて、存在感を出して、みんなでこの物語の空気を作り上げているところもよかった!大人になった私は、子どもの世界をさりげなーく支える叔母さんタイプの大人を目指すよ!2013/07/15
ぐっちー
22
小学4年生の初めての恋。クラスメイトや大人たちとの距離の取り方、ケンカの仕方、友情の確かめ方。初めてのことだらけで、どうしたらいいのか分からなくて。誰もが経験することを暖かく描く短編。2015/05/13
BlueBerry
6
初めて特別に人を好きになった少女の屈託が上手に描かれていると思います。2013/05/05
りり
5
すきって気もちは、これからどうなるの?4年生の彼らには恋もケンカも練習が大事。野々山さんとずっと友達でいてほしいな。2013/07/10




