内容説明
ワラビーのトトから大切な手紙をあずかったマルコ・ポスタル・グラスボトルは、ロンドンをめざして何千キロもの旅をします。ガチョウのトマスをお供に、船やラクダや気球に乗っての冒険旅行です。それにしても、こんなにたいへんな思いまでして運ぶ手紙には、いったい何が書いてあるんでしょうか。
著者等紹介
天沼春樹[アマヌマハルキ]
作家・ドイツ文学者。1953年、埼玉県生まれ。中央大学大学院博士課程修了。日本グリム協会副会長。日本児童文芸家協会理事。日本ツェッペリン協会会長で飛行船研究家としても知られる
出久根育[デクネイク]
画家。1969年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。銅版画を中心に油彩テンペラ画なども制作。98年、ボローニャ国際絵本原画展入選。03年、『あめふらし絵本グリムの森』(グリム兄弟・作/天沼春樹・訳/パロル舎)でブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅葱@
40
〈郵便配達人は手紙を届ける人のこと〉そしてマルコは郵便配達の人。手紙をロンドンまでなんとしても届けるために出かけるマルコの配達がなんともユーモラスな冒険の旅なの。ほのぼのとしたマルコと可笑しい動物たち。キュートな絵。すっかりハマってしまいました。あっ!お見舞いやプレゼントにも良さそう。図書館出会い本(’-’*)♪2014/06/15
tera。
23
南の島のセント・タルト島の郵便配達マルコ・ポスタル・グラスボトルは、ワラビーのトトからロンドン動物園のロロ宛の手紙を預かる。タイトル通りマルコの長い旅のお話。挿絵が全て切手のデザインになっていて、ちゃんと消印まで押してある拘りが素敵。マルコのお供をするガチョウのトマスが生意気なのだけど、お人好しのマルコのいい相棒だった。穏やかなマルコの仕事に対する情熱や誇りが本物で、郵便配達に関しては妥協をしない姿勢が好ましい。長旅を終えて島へ戻って来たマルコが手にしたのが、素晴らしいものだった事がとても嬉しい。2014/06/28
小夜風
21
【図書館】凄く好き♪「星の王子さま」を読んだ時みたいに線を引いて覚えておきたい印象的な言葉がたくさんありました。手紙を運ぶということは、誰かの想いを運ぶということなんだなぁ。出久根育さんの絵も可愛くて、天沼春樹さんのあとがきまでウフフ……な本でした♪2015/06/19
mntmt
20
次々と色々なことが起きて、楽しく読めます。章ごとにある、出久根育さんのイラストも素敵です。2018/07/07
ジュースの素
11
南のセント-タトル島のただ一人の郵便配達人のマルコはいつもは島内に配達するだけだが、ある日 ロンドンまでの配達を頼まれた。いろんな動物や魚に助けられてロンドンまでたどり着くと言う児童書。 大好きな出久根育さんのイラストが素敵。2018/03/19