永遠と横道世之介〈下〉

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永遠と横道世之介〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620108650
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

湘南のカフェ店員に一目惚れ、相手をふり向かせたくてサーフィンを始めた「ドーミー吉祥寺の南」の下宿人谷尻くん。その恋を応援する傍らで、最愛の人二千花と過ごした日々を幾度となく反芻する世之介だった。春から夏へ。相変わらずのんびりと季節が移ろうなか、後輩カメラマンのエバと咲子カップルが新しい命を授かり、世之介は「名付け親」に指名される。ところが咲子の容態が一転し…。やがて運命の日がやってくる。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
長崎県生まれ。1997年に「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名古屋ケムンパス

337
読み終えてしまいました。何となく皆とは少しずれていて、頼りがいがあるとは思わせず、いなくても別に困らないはずなのに、いないと何故か物足りなさを感じてしまう人、これが横道世之介さんでした。彼は「この世の中でいちばん大切なことはリラックスできていること」と語りかけてくれます。代々木駅のホームで線路に落ちた女性を助けようとして亡くなってしまったけど、彼は下宿屋ドーミーの仲間たちと彼に出会った全ての読者の心に永遠に生き続けるのです。2023/12/23

うっちー

308
終わったのかな❓一歳の孫と触れ合っている時間が自分の人生なのかって感じます2023/06/20

旅するランナー

298
これは、家の中で一人で読むべき本です。そうです、阪急電車神戸線の車内で号泣しながら読書していた男、あれは僕です。全編通して涙なくして読めません。「時間って本当に一つなんですかね。今の時間も、六年前の時間も、三十年前の時間も全部一緒にここで流れてるみたいですよねー」時間を超えたエピソードの繋がりが感動を呼びます。確かに無神経で笑いのポイントがズレたおじさんなところもある世之介が、リラックスして話す言葉に泣かされ続けます。最高傑作です!2023/08/04

のぶ

278
下巻に入っても世之介を中心としたドラマが続いていく。世之介の人柄が良く、読んでいて心地いい。39歳になった世之介も吉祥寺の下宿屋で、内縁の妻的なポジションの女主人と下宿人たちと楽しく暮らしている。そんな日常生活の様子が、時々、時系列を行ったり来たりしながら描かれている。世之介は四季折々の日常を、人生を楽しむことに長けているなと、読んでいて癒されとても温かい気持ちになった。続編が出て、ここまで再会が嬉しかった登場人物もなかなかいない。少し切ない読後感だが、もうこれで読み収めかと思うと寂しい気持ちになった。2023/06/07

タツ フカガワ

276
世之介が人生でいちばん好きになった女性二千花は不治の病で余命2年を宣告されていた。その彼女との思い出も切ないが、じつは世之介がもうすぐ人生の幕を閉じることを読み手だけが知っている、という心憎い筋立ての下巻です。そこから人生とは、生きることとは何かを笑いと涙をまぶしながら問いかけてくるような作品。終章「十五年後」の最後、下宿屋ドーミーの玄関から二階テラスへ風が吹き抜けていく場面や、最後のエバに宛てた世之介の手紙に思わず涙でした。2023/09/14

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