出版社内容情報
堺屋太一[サカイヤタイチ]
内容説明
2020年東京五輪の後こそ深刻!―「天国・日本」の重大危機に若き徳永総理が挑む“三度目の日本”とは!圧巻のストーリーを精緻な筆致で綴る問題作!
著者等紹介
堺屋太一[サカイヤタイチ]
1935年、大阪市生まれ。作家・経済評論家、内閣官房参与、大阪府及び大阪市特別顧問、元経済企画庁長官。東京大学経済学部卒業後、通商産業(現経済産業)省入省。通商白書で「水平分業論」を展開。日本万国博覧会(大阪万博)開催を推進し成功を収める。沖縄海洋博や「サンシャイン計画」に携わった後、78年に退官。予測小説『油断!』で作家デビュー。続いて『団塊の世代』を発表、ミリオンセラーになる。98年7月から2000年12月まで、小渕恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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starbro
126
久々の堺屋太一です。2026年の近未来小説、300P強一気読みしました。「夢ない、欲ない、やる気ない」の3Yない「低欲社会」こそ危機だという著者の主張は理解できますが、サプライズもなく日本の社会同様、著者も老いてしまったのではないでしょうか?歴史上、人口が減少して栄えた国はないので、子供を産んで育てることが素晴らしくメリットを感じられるような抜本的な対策が必要だと思います。憲法改正以前にもっとやるべきことがあるのではないでしょうか?2017/05/20
あすなろ
91
80歳を超えられる堺屋翁自ら命名される近未来小説の最新刊。団塊の世代→平成30年→本作と続く。かつて翁の属された通産省の如く、近未来の我が国のビジョンを国民に解くリーフレットより分かりやすく解く。時は東京オリンピック開催五年後の日本。もうすぐである。身の丈に合った国づくりが提唱され、土地余りの日本、2つ目の仕事が推奨される日本等が描かれる。2025年って、もうすぐ。確かにオリンピックの後は、通例として経済減速となる。折しも高知県大川村の村民総会についての報道が流れ、よりこの本にリアル感を持ち読了した。2017/06/13
それいゆ
57
10年後の近未来を描いていますご、今とあまり変わらないような感じがします。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの後は長期不況が続く。誰もが予測しそうな話ではないでしょうか?実際の10年後は、思いもしなかったことだらけなんでしょう。そういう意味では、この小説は作者の土俵の中だけで考えたつまらない内容のあまり驚きが感じられない未来予想図に思えてきます。2017/05/18
Taka
53
堺屋さんの予測小説。発想が豊かで面白いなぁ。2026年を舞台にした改革の話だが、トランプ大統領まで登場しており、つい最近まで執筆されていたんだと実感。つくづく惜しい人を亡くしたと思う。2019/04/19
アーモンド
39
東京オリンピック後の日本。人口減少、労働力不足が本格化し、経済は下降の一途。欲も夢もない若者たち。天国には上に登る階段はない。そんな日本の状況をどう打開していくのか…。テーマはリアルでとても興味深いのだが、何だか読みにくく苦戦した。が、真剣に今から考えねばならない問題だけに、試行錯誤のうえ、こんな政策もあるのかもと勉強になった。絶対に今から対策をしなければならない問題だと思う。2017/09/12