出版社内容情報
備えよ。暗黒の世が訪れる。我々は咎人なのだ。
私たちの闇と光を圧倒的なイマジネーションで描き出す、宮部ワールドの最高峰!
旅の一行は咎人の地をさまよい歩く。ついに<英雄>を前にしたそのとき、友里子はおぞましい真実を知る・・・。兄の行方は? 英雄の書とは!?
内容説明
“英雄”を捕え兄を連れ戻すべく、数多の物語を旅する少女の過酷な追跡が始まる―。現代を合わせ鏡に、いまを生きる私たちの姿を描き出すファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
172
何だか消化不良だ。バランスが悪いのかな?上巻たっぷり使って世界観とか色んな設定を説明したのに、下巻であっさり終わってしまう。というか下巻でもまだ説明してた気がするし。しかも、決して最良とは言えない終わり方だったから。ほぼ惰性で読んだけれど、時折面白い部分とかもあったので、やっぱりバランスかなあと。もう少し長くても良いんじゃないか?ブレイブストーリーには完全に劣るなあ。まああれなんです。宮部さんは今の所ファンタジーしか読んでないので、違うジャンルも挑戦してみようかなあと思ってます。面白い本沢山ありそうだし!2013/01/05
こうじ
155
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった(*^_^*)でも、少し切ない感もありだったよ〜^_^ユーリちゃんは本当に小学五年生?しっかりしてるよ!この世の中一人一人本の物語上で生きてるかもしれないね。自分の本はちゃんと起承転結になって終わってるかなぁ^_^2015/10/27
文庫フリーク@灯れ松明の火
116
《狼》と呼ばれる《英雄》を追跡し、黄衣の王を狩る輪(サークル)の守り人たち。ユーリ襲う怪物を倒した《狼》黒ずくめの服に白髪の灰の男。好きなコミックの登場人物から《アッシュ》と名付けたユーリ。あの黄色いコミックかな(笑)人間の業(カルマ)にまで踏み込んだファンタジー。読後感は良否混じって複雑。理解したとは言い難いのですが、続編出たなら必ず読むでしょう。通り名は《銀牙のユーリ》になるのかな?個人的には『チヨ子』収録の「聖痕」の方が、短篇の分だけインパクト有りました。2012/03/13
ぬたぁん
66
凄いスケールの物語を読んでしまった。そのままハリウッドで映画化してもハリポタや指輪物語にも劣らないと思う。宮部みゆきの紙の本へのこだわりがこの物語を書かせたんだろう。明日図書館に返却する時、本から発する信号みたいなのを感じて見てみたい気がする(笑)2015/11/21
Yuna Ioki☆
66
398-32自動向きファンタジーとしては兄の大樹がもとの世界に戻れずハッピーエンドとはいいがたい言い難い。ソラがだれなのかは下巻に入った頃からなんとなく気づいていたのでやっぱりねといった感じ。最後に友里子に狼の役目が引き継がれるとは思ってはいなかった。続きの構想があるのかな?2014/01/27
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