内容説明
逃げる女は金を信じ、追う男は絆を信じた。マニラ―バンコク。闇の底で始まる、虫けらどもの共食いの宴。嘘こそ美徳。裏切りこそ正義。欲望の腐臭に満ちた、凄絶な破滅と祈りの物語。
著者等紹介
内山安雄[ウチヤマヤスオ]
1951年北海道生まれ。慶応大学文学部卒業、同大学院中退。在学中から世界各地を放浪、旅行会社ヨーロッパ駐在員、ラジオ・TVリポーター、放送作家、雑誌記者などを経て、1980年『不法留学生』で作家デビュー。独特の視点でアジアを見通す作品群に定評がある
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