内容説明
金太郎、道長、安倍晴明―平安時代の英雄たちの大活躍。歴史の闇をも透視した歴史物語の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
8
摂津茨木童子の伝説を題材に様々な歴史上や伝説の人物や場所が交錯する歴史物語の続編! 表題に源氏とあるが光源氏は出て来ず平安初中期の源氏武者を表し、術や怪力、刃の交わり等様々な戦いや登場人物たちの関りが秀逸で新聞連載のワクワクハラハラドキドキを体感! 新聞連載らしくルビも打ってあるので小学生でも読めます! 酒呑童子の正体は疫病や貧困と言う説もあり古来からの様々な伝承や伝説を見事に融合し新たな物語として構築しています! 安倍晴明や渡辺綱、源頼光等その登場人物の個性を巧く膨らませ大変面白い物語にしています!2023/05/20
ナナシ
2
名を今も知られる古き人々が勢揃いし、様々に生きる物語。いばらきや綱は勿論として、敵対勢力である藤原一族や愚直に主人に仕える源頼光なども嫌いにはなれそうにない。道長は藤原絶頂期を築くが、その後の衰退ぶりを知っていると物悲しく思われる。2021/05/17