山医者健在なり

山医者健在なり

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620104881
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0093

内容説明

改造の被害は受けたが、那須の自然はまだ豊か。少し年は取ったが、鯛山先生もまだまだ元気。クスリ臭い診療所は今も苦手だけれど、夏の鮎釣りに冬のスキー、蛙の声を聞きに出かけたり、秋の神様の日向ぼっこに付き合ったり…。先生は相変わらず忙しい。那須の山医者・鯛山先生の行状・見聞記シリーズ第十弾。

目次

プップクプップウ
好き好きスキー
マエタテ?
しゃれこうべ
栗とリス

大捕り物
へび
先生サヨウナラ
なにかの五円
泥ドロスキー
ウウ、臭え!!
スキーだけの大滑降
ボケくらべ
タバコの害について
ウグイスのころ
遠い耳
囮アリマス
神さまたち
塀のなか
ケモノになれた
叱られて
蕗のとう
泰ちゃんけ?
柏餅
ケエロ
悪名たかく
神さま怒った
贅沢ざんまい
キノコ汁で
カラカラ煎餅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Galilei

2
那須高原のひっそりとした在所で、釣りと人情をこよなく愛する村医者の私小説シリーズ。どの章も詩情豊な那須の四季から始まり、作者の身辺に起きた事件、といっても日常茶飯事の浮気、病や老いと死、過疎の悲しみなど昭和の山村を如実に表して身近に感じ取れます。師事した獅子文六の作風の様に、ユーモアと隠れた心理描写は、地元民と医師の視点にハッとさせられます。▽その風貌は、黒々と縮れた髪と顔中覆った豊かな髭、一見眼光鋭いですが瞳は優しく高く尖った鼻。対談した森繁をして役者にしたいと。素面なら仲代達也も負けそうです。

anxi

1
借り物2016/06/13

チャゲシン

1
「悲しげにカナカナが啼いている。もうじき凍えていく虫たちである」こう書かれただけで、グラグラっときてしまう。傾倒を通り越して、心酔です。そして『鯛山先生これにて断筆』へと続く、鯛山先生文学の精髄。ここまで読み進めてくると、ファンは涙なしには読めません。もちん電車で読んだりしたら、思わず噴き出してしまう作品もあり、要注意です。2013/05/28

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