柳生十兵衛死す〈上〉

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柳生十兵衛死す〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 361,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784620104584
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2代の天皇をめぐる大陰謀に畢生の剣を抜く十兵衛三厳。世阿弥が、一休が、由比正雪が、足利義満が、服部半蔵が、同時に登場し、繰り広げる超絶怪奇の大幻魔戦。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

25
この本は初読。 風太郎ファンを自認しているのになんで初読だろう?と思ったら、1992年初版。 あのころは読書中断していたなぁ・・・、今思うともったいない・・・。 風太郎はどのように柳生十兵衛三厳の死を描くのだろう。 室町、足利義光の時代に、柳生十兵衛満厳という先祖がいて、二つの時代を描く。 どうも、下巻では二つの時代を「能」を絡めて交差させるようだ。 先祖満厳の時代の一休さんがとっても個性的で良いのだぁ~。 ワクワクで下巻へ! ★★★★★ 2017/11/09

星落秋風五丈原

23
遂にこの日が来てしまった。人はいずれ死ぬ。タイトルで宣言している以上、これは既成事実。そうはいっても、終わりがそこに落ち着くと知れば、気落ちする。しかし作者は読者の感傷を断ち切って、 第一章で、山城国大河原で斬られ、倒れている柳生十兵衛を登場させる。 え、冒頭で死んでいる?タイトルは「死す」これじゃあ物語が終わってしまうじゃないか。いや違う。 『魔界転生』『柳生忍法帖』であれだけ無敵を誇った十兵衛を、一体誰が、何の目的でどのように殺したのか?フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの謎が同時に提起され2003/11/25

ベック

5
ぼくがもっている十兵衛像というのは、風太郎忍法帖で培ったものである。愛すべき人物だ。山田氏も愛着があるのだろう。なんせ、彼を主人公に三つも長編を書いているのだから。本書はその柳生十兵衛トリロジーの最終巻なのである。  だが「柳生忍法帖」、「魔界転生」と続いて多大な期待を寄せて読んだ本書なのだが、これがあまり生彩がない。

uchiyama

2
十兵衛の活躍する三作はどれも、凄絶な闘いの中に、どこかのんびりした時間があるのがとても好きです。待機の時間というのか、それは大抵、死闘を控えての覚悟の時間でもあるはずなのですが、かといって、戦略を大いに練るわけでもなく、単に動きが取れなくて、特に何もしない、所在なさげな、呑気な雰囲気があって。なんとなく北野武の「ソナチネ」の、死を前にした退屈と遊びの時間を思ったりもしますが、あれよりはずっと軽やかな感触があり、それは、十兵衛の、飄々として、巧まないおかしみのあるキャラクターによるのかもしれません。2022/03/26

igaiga

2
山田先生の書く、柳生十兵衛は、なんかかっこいいし、面白い。話の流れとしても、かなり面白かったです。 物語の冒頭に下巻がどうやって、つながるのか、大変楽しみです。2011/03/29

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