出版社内容情報
ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚――父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の
ミシェル・リード[ミシェルリード]
雨宮朱里[アメミヤシュリ]
内容説明
ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚―父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
17
ひどい扱いを受けている資産家(モンスター巨悪系)の娘さんと、この男が現在所有する先祖代々の島が欲しい男子の政略結婚モノです。女子には色々とこの屈辱的な契約に甘んじなければならない理由があるんですが、それを知らない男子のもう極悪非道なこと…もうやめてあげて!と言いたくなるひどさです。とはいえ男子、彼女に会った瞬間からべたぼれなのでなんとか許せますがそれにしてもひどい。女子は夫を含むすべての男性からひどい仕打ちしか受けてきていないので、後半いくら彼が努力しても彼を信じないのは当然。いや~かわいそうだった…。2016/06/28
Ogicch
0
サラ・モーガン「仮面の花嫁」と似たような展開。「仮面の・・・」のヒロイン祖父とこのヒロインの父親とではどっちがましなんだろうか? 長年虐待され続け、唯一の最愛の娘を取り上げると脅されて嫁入りするのと、長年無視された挙句に最愛の母親を助けるために嫁入りさせられるのとではどっちが悲惨だろうか。 犯罪まがいのことをしてる「仮面の・・・」祖父のが人でなし度は上。ヒロイン悲惨度は「花嫁の・・・」ヒロインの方が先が見えない分大きいか。 どっちにしてもヒーローの影の薄さは同じだった。2016/09/15
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