出版社内容情報
レイチェルは逃げだしたかった。母の野心に押し切られ、
もうすぐ老いた権力者との結婚式のベルが鳴らされるのだ。
未練がましいとは知りながら、逡巡する彼女の前に現れたのは、
魂まで覗きこむような、暗い目をした貴族オーランドだった。
「君には勇気が欠けている」と断言されて、
その言葉に背中を押されるようにレイチェルは式場から抜けだし、
車をひた走らせた。オーランドの屋敷へ、彼のもとへと――
月光射す、闇のなかでオーランドは静かに抱き締めてくれたが、
やがてレイチェルは、彼が失明しかけているのを知る。
内容説明
レイチェルは逃げだしたかった。母の野心に押し切られ、もうすぐ老いた権力者との結婚式のベルが鳴らされるのだ。未練がましいとは知りながら、逡巡する彼女の前に現れたのは、魂まで覗きこむような、暗い目をした貴族オーランドだった。「君には勇気が欠けている」と断言されて、その言葉に背中を押されるようにレイチェルは式場から抜けだし、車をひた走らせた。オーランドの屋敷へ、彼のもとへと―月光射す、闇のなかでオーランドは静かに抱き締めてくれたが、やがてレイチェルは、彼が失明しかけているのを知る。RNAロマンス小説賞受賞作。
著者等紹介
グレイ,インディア[グレイ,インディア] [Grey,India]
イギリスの作家。10代の頃から作家になることが夢だった。大学では英文学を専攻し、大学生活最後の夜に知り合った男性と恋に落ちて結婚。3人の娘を育てる間、創作の夢はしばらくお預けになっていたが、ロマンス小説の人気作家ペニー・ジョーダンに会う機会を得て夢が再燃。念願叶い2006年にデビューを果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。