出版社内容情報
ドミニの美貌に目をつけた、社長ポール・ステファノスが
秘密裏に、ある取り引きを持ちかけてきた。
ぼくと結婚すれば、きみの従兄が横領した証である
小切手を燃やし、すべてをなかったことにしよう。
代わりに純潔を差しだすように、とギリシア人は囁いたのだ。
両親を亡くしたドミニを、伯父は娘のように愛してくれた。
その息子の罪を自分が贖わなければ、優しい伯父が窮地に陥る。
「ぼくがきみを買うんだ」熱を孕む瞳で男に見つめられて、
ドミニはただ身をふるわせ、頷くことしかできなかった。
内容説明
ドミニの美貌に目をつけた、社長ポール・ステファノスが秘密裏に、ある取り引きを持ちかけてきた。ぼくと結婚すれば、きみの従兄が横領した証である小切手を燃やし、すべてをなかったことにしよう。代わりに純潔を差しだすように、とギリシア人は囁いたのだ。両親を亡くしたドミニを、伯父は娘のように愛してくれた。その息子の罪を自分が贖わなければ、優しい伯父が窮地に陥る。「ぼくがきみを買うんだ」熱を孕む瞳で男に見つめられて、ドミニはただ身をふるわせ、頷くことしかできなかった。
著者等紹介
ウィンズピア，ヴァイオレット［ウィンズピア，ヴァイオレット］ ［Ｗｉｎｓｐｅａｒ，Ｖｉｏｌｅｔ］
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。３２歳で作家デビューを果たし、３０余年の作家人生で約７０作を上梓。生涯独身を通し、１９８９年に永眠する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ
10
モニター本。いや〜いいお話でした。前半は展開がゆっくりで一度本を置いてしまったのですが(たしかこの段階でハーレ公式にやんわりとしたレビューを投稿したはず)、ヒロインの初恋の相手が登場したあたりからどんどん加速してクライマックスはドキドキでした！ヒーローの若い頃のお話をもっと読んでみたい。あとお医者さまが名脇役。ウィンズピアさんが描かれる古風なロマンスはやっぱり素敵です。2018/03/05
圓（まどか）🐦
2
この話は正直テンブレなので話そのものより、イギリスとギリシアの情景描写とか、会話の端々にある詩的な表現を楽しむために読んでいた感じ。ホットシーンは事後の描写のみなのに十分官能的。ベティさんほどではなくともたまにはこの程度の描写もいいなと思った。きっかけは身内の不祥事につけこんだ強制的なものだけど、ヒーローは我慢強くて一貫した彼女への愛が感じられた。それに比べてヒロインは変化の波が激しいけど今回に関してはその心理も話の展開や脇役との会話で自然に感じられた。自分の気持ちに自信を持ったヒロインは好きです2017/10/22
