出版社内容情報
スペイン、カタロニア地方――遠い異国の地へ呼び寄せられ、祖父と暮らしていたルシンダは、その祖父が亡くなったいま途方に暮れていた。故郷のイギリスへ戻っても、頼る相手も仕事もない。思い悩むルシンダのもとへ建築家のディエーゴが訪れる。彼は幼い娘の住み込みの世話係を探していて、ルシンダの噂を聞きつけてやってきたのだ。ところがディエーゴは彼女をひと目見るなり、はねつけた。「だめだ……あなたは若すぎる」
内容説明
スペイン、カタロニア地方―遠い異国の地へ呼び寄せられ、祖父と暮らしていたルシンダは、その祖父が亡くなったいま途方に暮れていた。故郷のイギリスへ戻っても、頼る相手も仕事もない。思い悩むルシンダのもとへ建築家のディエーゴが訪れる。彼は幼い娘の住み込みの世話係を探していて、ルシンダの噂を聞きつけてやってきたのだ。ところがディエーゴは彼女をひと目見るなり、はねつけた。「だめだ…あなたは若すぎる」年の差、身分差を超えて真摯に求めた愛の物語。
著者等紹介
ウィール，アン［ウィール，アン］ ［Ｗｅａｌｅ，Ａｎｎｅ］
多数の著作を持つ大御所ロマンス作家。学生時代に短編が２作、雑誌に掲載された。地方新聞の記者を経て２１歳のときに結婚。夫の任地東南アジアで過ごした体験をもとに初めて長編を書き、２４歳で作家デビュー。生涯で８８作を上梓し、２００７年に亡くなった（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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糸車
20
淡々と進む物語にヤマはどこ？オチはあるの？と突っ込みながら読了。ヒロイン母は有名なフェミニスト運動家。未婚でヒロインを産み父親のことは語らない。育ての親、祖父が亡くなり建築家ヒーローの娘の語学教師として働くことになったが、彼はヒロイン母が亡くなった妻に悪い影響を与えたと思っている節があり、自分の生い立ちを話せなくなってしまうヒロインが不憫。汚れなき乙女に手を出すまいと自制するヒーローは立派。ヒロインの父親を探し出したり彼女の可能性を潰さないよう必死に痩せ我慢。紳士すぎる。ヒロインを慕う娘のローズが可愛い。2021/08/19
