内容説明
亡き両親に代わり幼い弟の面倒を見てきたデボンは、弟の自立を機に、故郷を離れる決意をした。だが、良き相談相手の大牧場主ガースにそのことを告げると、ガースの穏やかな態度は一変する。彼は待っていたのだ―デボンが自由になり、自分の従順な妻になってくれる日を。そして、巧みな誘惑にのまれて彼と一夜をともにしたデボンは、“1年後に迎えに行く”という言葉に、戸惑いつつも頷いてしまう。あれから1年。都会の生活になじんだデボンの前に、約束どおりガースは現れた。今度こそ、デボンを妻にするため。
著者等紹介
クレンツ,ジェイン・アン[クレンツ,ジェインアン] [Krentz,Jayne Ann]
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと、1979年より作品を発表。以降アマンダ・クイックやジェイン・キャッスルなど7つの作家名を使い分け、著作は140冊を超える。最近では連続30作以上がNYタイムズのベストセラーに入り、不動の人気を誇る。講演や小説以外の執筆にも積極的で、ロマンス小説について書いたエッセイ集での受賞歴もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
29
奈良へ向かう車の中で何度目かの再読。一緒に牧場を切り盛りしてくれる妻が欲しい、と思っていたヒーローの気持ちの変化が楽しい。”信頼、高潔さ、責任、誠実さ、情熱がすべてあっても結婚するにはじゅうぶんだろうか。もちろん、それは全部必要だ。でも、愛も欲しい。”←結婚式直前にヒロインがなぜ結婚してくれるのか知りたくて悶々とするヒーローが可愛い。2015/11/11
糸車
17
好きなお話は感想もきっちり書きたい。でもなかなかうまくまとまらなくて、何日か経ってまた読み返す。再読は好きな部分だけ何度も、ということが多いのだけれど、最初から最後まで読み返しても飽きないのがすごい。という訳で短期間に4回以上再読。所有欲が強く傲慢なほど自分に自信を持ち働き者のヒーローがヒロインに対してだけは折れてしまうところがいい。約束したから結婚するのかとヒロインに詰め寄るメロメロ具合に萌え。ヒロインの良識を信じていてもそれだけじゃ足りない。愛がなければ!強い男の純情な部分にいたく刺激されて顔が緩む。2014/10/08
びわ
6
面白かったわ(*^^*)ヒロインが誠実でユーモアがあって、度胸があって♪ヒーローもいかついんだけど、メロメロで可愛かった(。≧∇≦。)再読決定。2014/01/25
やまと
4
イライラやハラハラするシーンは殆どないけど、なかなか楽しく読み終えました ヒーロがヒロインを大切に思う気持ちに胸が熱くなりました。 2015/07/22
akiyuki_1717
2
ジェインさんの作品はあまり相性が良くないのですが、これは読みやすかったです。ヒロインが序盤に結婚の約束をして、一年の猶予をもらい、自由気ままに生活してきたのに、ヒーローがきっちりと迎えに来るとグズグズとごねるところはちょっと腹正しかったけれど、反抗するだけではなく、引き際も心得ているヒロインだったので感じが良かった。ヒーローの方が強引で独断で物事を推し進めていくんだけど、なにせヒロインにメロメロだからこその行動で、鬼畜でもなく、微笑ましいほどの行動でした。進むごとにヒーローは手懐けられていく様子が笑えた。2016/09/09