内容説明
ある日、エリッサは新支社長ウェイドに呼びだされた。てっきり昇進の話と思っていたエリッサは、彼の言葉に凍りつく。ウェイドは彼女が出世のために元上司と関係をもったと決めつけ、あげくにこう告げたのだ。「相手をこの僕にすればよかったんだ」プライドを無残に砕かれたエリッサは怒りをこらえ、ただちに身の潔白を証明してみせた。ところがウェイドはエリッサを信用しないばかりか、圧倒的な力で彼女を追いつめ、執拗に求め続けてくるのだ。我慢が限界に達しようとしたとき、彼女はある計画を思いついた。
著者等紹介
クレンツ,ジェイン・A.[クレンツ,ジェインA.] [Krentz,Jayne Ann]
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと、1979年より作品を発表。以降アマンダ・クイックやジェイン・キャッスルなど7つの作家名を使い分け、著作は140冊を超える。最近では連続30作以上がNYタイムズのベストセラーに入り、不動の人気を誇る。講演や小説以外の執筆にも積極的で、ロマンス小説について書いたエッセイ集での受賞歴もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
9
再読。お話の筋が分かっていても面白い。もしヒロインがヒーローに出会わなかったら、と考えた。人を思うまま操作できるのって一歩間違えればものすごく危ないのでは。もちろんヒロインは心の温かい女性だし、間違って人を利用した形になったりしたら引き返して過ちを正そうとする倫理観や正義感があると思うからそんなことにはならないと思うけれど。前にも書いたけど、ヒーローが一枚上手というのがポイント。思うままに操られたりしない強い男性がヒロインにお似合い。そして出だしからは想像できないほど実はロマンチストなふたりが好き。2014/12/15
糸車
9
こいつおかしいんじゃないのかと思うほど強烈なヒーローと人の気持ちや空気を読むことに長けたヒロインとのぶつかり合い。実はヒーローはこの職場に移動した当初からなんとかしてヒロインと親しくなりたくて画策していたのにガードが固い彼女にブロックされるばかりで心理的にかなり危うい状態だったのね。一歩間違えればストーカー(笑)ヒーローからの侮辱に対して効果的な復讐をもくろんでいたヒロインは逆に策略にはまってずるずると蟻地獄へ。結局ヒーローの方が一枚上手なんだけど、彼の本質を見極めて愛と信頼をよせるヒロインも素敵な女性。2014/08/24
すっちゃん
4
⭐️⭐️ 思い込みの激しいヒーローかと思いきや、ヒロインにメロメロ。極端すぎて笑える。でも、いまいちスッキリしない後味。2017/09/25
麻琴
3
読み始めてから何か記憶にひっかかり調べたら本棚に元のアフロディーテの本が…。さらっと読了。 ☆12015/07/27
akiyuki_1717
2
始めは思い込みの激しいイタイヒーローだと思っていたけど終盤になるとヒロインもストーカーのようなヒーローに惹かれていくんだから結局はお似合いの二人だと思った。私なら不倫をしていないと分かったあとでも認めずにずっと同じことで責め続ける人を好きにはなれないかな…何度も同じようなセリフが繰り返されて、途中は飽きてきたので、後半は斜め読みになりました。ここまで人を操ることを自覚してるカップルって怖い気がする。2016/10/05