内容説明
上司の婚約者が自分の異父妹だと気づいたローナは、驚くと同時に心が浮き立つのを抑えきれなかった。実母に捨てられた後、里親の元を転々として育った彼女にとって、父親違いとはいえ血を分けた妹は大切な“家族”だったから。ところが二人が親しくしていると知った実母は、ローナに過去を暴露されて、富豪の妻の座を脅かされることを恐れ、夫の息子であるミッチに二人の仲を裂くようそそのかした。ローナは突然現れたミッチに小切手を叩きつけられ、恫喝されて、驚きと悲しみのあまり気を失い…。
著者等紹介
フォックス,スーザン[フォックス,スーザン][Fox,Susan]
揺れる乙女心を繊細な筆致で描き、長きにわたって読者の支持を集めつづけている作家。アイオワ州デモイン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
7
なんかすごく懐かしい〜。家族愛に飢えているのを必死で隠すヒロインと、疑うヒーロー。でも結構前の方でヒロインの本音に気がついて、ヒーローが優しくなるのが救いかな。2013/02/06
まめもち
5
実の母に娘と認めてもらえないローナ×彼女を詐欺師扱いする義兄ミッチ。異父妹と仲良くするのも禁じられ、8歳の時に養父母が亡くなった時も引き取ってもらえなかったヒロインがかわいそうすぎる。母親がヒロイン捨てた理由が自己チューすぎて腹立つし、妹はうすうす感づいてるのに自分からは何も言わない。おかげでヒロインがずっと悩むはめになったじゃないか!ヒーローの態度もひどかったが、自分で何かおかしいと気付けたからよし。じっと耐えるヒロインがけなげ。好きなお話しでした。2016/07/29
圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中
3
内容云々の前に主観だけど直訳すぎるように見える訳文の稚拙さが目に付き話を素直に楽しめないまま終わった状態でした。原文に忠実に訳した結果だとしても文章の運び方とか同義語の選択次第では素直に感動できたかもしれないと思うと勿体ない印象です。内容としては言動や行動から読者に判断させるべきとか想像で補完したい箇所に限って解説しすぎで自分には合わない作家なのかもしれないと思った。ヒーロー父は生きていたら多分70歳前半でヒロイン母親とは親子ぐらいの差になるはずだけどとか設定に無理を感じると作品に没入するのは難しいです2023/02/16
kina
3
ヒロインを疑う要素たっぷりなのにちゃんと事実を調べて公平な目でヒロインを見るヒーロー偉い。その後の恋へのいざない方もとってもロマンチックで、どこかでヒロインを傷つけたら許さないわよー!という眼で読んでいたがそんなことも無く、なんとか丸く収まりました。妹の思惑にはびっくりだったけど。2019/06/21
me
1
可哀想すぎるヒロインだった。ヒロイン母は、10代で産んだヒロインの存在を知られると再婚相手に捨てられると思い、ヒロインに冷たくあたり我が子と認めない鬼母。義母を信じたヒーローは、ヒロインを信じず、お金で解決しようと思いつつ、美しいヒロインに惹かれる。最後はヒロイン母が謝罪するけどヒロイン、簡単に許しすぎ。ヒーローと義妹のことも簡単に許しすぎ。ヒーロー謝ってないし。辛い子供時代、青春時代を過ごしてきたのに、こんなにあっさり許してハッピーエンドと言われても。ヒロインはすごくいい子だった。2018/03/06