内容説明
キャシーはついに辞表を提出した。最愛の人、ドミニクに。この5年、キャシーは社長であるドミニクの個人秘書として、休暇も取らず献身的に尽くしてきた。だが仕事一筋で冷淡な彼は、当然キャシーになど目もくれない。行き場のない苦しい片思いをあきらめるため、キャシーはクリスマスを姉の家で静かに過ごすことにしたのだ。突然のキャシーの行動に怒りをあらわにしたドミニクだったが、一転して意外な申し出をしてきた―車で送り届けてくれると。今日はクリスマスイブ。いったいドミニクは何を企んでいるの?―。
著者等紹介
モーティマー,キャロル[モーティマー,キャロル][Mortimer,Carole]
1978年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に100冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akiyuki_1717
2
出だしのヒロインは容姿の良さを若干鼻にかけてる感にちょっと引いてしまった。自分の美しさに惹かれないことを不満に思うなんて、秘書をするより、スカウトされたモデルの方が向いてたのでは?五年間休みなく働いたのも、ヒーローのそばにいたかったからで、強制された訳でもなく、恩着せがましく感じたのは、私だけでしょうか?終盤のヒーローの行動も不可解で、ヒロインに手は出すけど、そのことに意味はないと告げるなど、ここまできて何なのこの人?って思っちゃいました。トラウマって言っても、いい大人だしねぇ。逃げ出すってどうなの…2014/10/26
まめもち
1
社長ドミニク×秘書キャシー。恋心に気づいてもらえないヒロインが唐突に辞表提出。あわてたヒーローの引き留め工作(?)で実家まで運転してくれることになるけど吹雪で閉じこめられちゃう。ヒロインがいなくなると分かった時点でヒーローはけっこう気になるモード全開だった気がするけどヒロインがはっきり告白しないもんだからなかなか進展しない。振り向いてもらえないから仕事を辞める思考に全く共感できなかった。ヒーローが仕事人間になったトラウマも別にいらなかったように思う。2016/07/29
糸車
0
子供の頃のトラウマって、乗り越えるのが難しそう。あくまでも子供の視点だけど、事実とは違っていたとしても、それを認めるのもやはり難しそう。休暇もとらず5年間一緒に働いていた秘書の突然の辞表に意外な反応をみせるヒーロー。(仕事の虫で、女性の影はなさそう)ヒロインは女性として見て欲しいのにそれが叶わず、これ以上耐えられないと行動を起こしたのも無理もない。ヒーローはなんというか、デリカシーに欠けるタイプ?でも、本当は優しい人なのよね、普段隠しているけど。抑制が取れたら、いいやつですよ。きっと。2013/05/29