内容説明
ボニーにとって、美しさはなんの得にもならなかった。夜会に出れば、貴族の男たちがこぞってダンスを申し込んでくる。好きでもない男性からの賛美など、重荷でしかないのに!ボニーは両親が築いたような、愛にあふれた家庭が欲しかった。けれど、父が亡くなり母も不治の病に倒れた今、生きていくために、すぐに夫を見つけなければならない。そんなとき、放蕩者と名高いラドクリフ公爵が彼女に求婚した。噂に反して思慮深そうな公爵にボニーの胸はときめくが、彼も他の男性と同様、興味があるのは彼女の美貌だと知って…。
著者等紹介
ボレン,シェリル[ボレン,シェリル][Bolen,Cheryl]
英語教師、新聞記者、アンティークのディーラーなどの職業を経て、1998年『公爵の憂鬱』で作家デビュー。数々の新人賞を受賞した。執筆活動と同時に、二人の子供のためPTA活動に積極的に参加するなど、良き母としての一面も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Michelle
14
この時代の貴族には普通にあったことなのかもしれないけど、未亡人を愛人にし若い妻ができると、身体だけの関係だったとサッサと切り捨てるの、好きになれない。結婚した後は誤解からのすれ違い。拗れに拗れて「公爵の憂鬱」というよりも、読んでるこっちが憂鬱になってきて、鬱部分を少し読み飛ばした。ようやく解決の糸口が見えてきた所からは作者の方が端折って書いててあっと言う間に終わったのでハッピーが物足りない。不幸部分とハッピー部分の熱量が違うの、悲恋が好きな不幸体質の作家さんなのかなと思った。2021/04/21
矢田ふみえ
4
すれ違い。自分の気持ちを伝えきれない葛藤。2019/10/11
rinrin
2
割と面白かった。始めはヒロインも俗っぽくってハズレかなと思ったけど、結婚してからはひたすら相手に誠実でお互に夢中な二人に胸が温かくなります。(ただh/h、それに気がつかないのがお約束。笑) h/h浮気してると誤解して嫉妬で苦しみかなり憔悴してる。けれど最後はお互い相手への愛だけが残ってるとこが感動。涙ウルッと来ました。サラっと読めるけど、最後のヒーローがヒロイン追い掛けて行く途中に、熱出して倒れるシーンは要ったのか疑問。ハーレクインはラストがそっけなく物足りない。だからまた手を伸ばしちゃうんだけどね。2014/09/13
oneoeight
1
ヒーローから『彼女じゃなきゃダメ!』という気持ちが伝わってこない・・・ヒロインママの事があったとしても決め手にかけピンとこず。もうちょいそこにいたるエピソードほしかった;;前半は、淡々と物語が進んでオイテケボリ。後半の疑心暗鬼な嫉妬の鬼ヒーローのお子ちゃまっぷり全開なおバカ行動やヒロインの薄幸っぷりはまぁ楽しめた(v`▽´)v けど、流されるまま不幸になっちゃうヒロインは消極的すぎて物足りない。でも、あの手紙は泣ける度☆5、また読みたい度30% 2011/02/23
nayui
0
★★☆☆☆