内容説明
仕事で世界各地を旅しているジャナは、コート・ダジュールのホテルの庭に腰をおろしていた。近くの木陰で言い争う男女にふと気を引かれて見ていると、泣き伏した女を置き去りにして、美しい男が悠然と歩いてきた。「失礼、セニョリータ」男はジャナの前で立ち止まり、傲慢そうな黒い瞳で彼女の全身を眺めわたした。そのときのジャナには知るよしもなかった。この黒豹のように美しい砂漠の領主に連れ去られ、彼の祖国の宮殿で愛なき婚約劇を演じるはめになろうとは。
著者等紹介
ウィンズピア,ヴァイオレット[ウィンズピア,ヴァイオレット][Winspear,Violet]
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1988年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くろうさぎ
1
女性ロマンス作家に奴隷のようにこき使われていたヒロインを砂漠のある公国に連れて行ってしまうスペイン人ヒーロー。エキゾチックなシンデレラ・ストーリーですかねぇ・・・。かなり初期の頃の作品でしょうか?2013/05/09
びわ
1
純真無垢なヒロインを、かっさらう情熱系ヒーロー?お伽噺みたいな感じで面白かった。従兄弟に嫉妬して狂うヒーローもみてみたかったかも。2013/04/04
terutyann
1
古き良きハーレクインって感じかな♪2010/11/26
アネモネ
1
可愛い話だった。文章も詩的でよかった。たまにはこういうハーレクインを読みたいな。2010/08/28
Mari
0
★★★2010/06/14