内容説明
夜の闇のなか、馬車が急停止した。強盗に襲われたのだろうか?だが御者を脅す男の声を聞いて、リリスは賊の正体を悟った。パース伯爵。10年前に深く愛し合いながら結ばれなかった相手だ。当時は彼を捨て、別の人と結婚せざるをえない事情があった。夫の喪がちょうど明けたこのときに、彼がまた現れるなんて…。彼は昔から悪党だった。そしてそれが最大の魅力だった。今、馬上の伯爵は冷酷さをたたえ、復讐の念をみなぎらせている。「もう逃げられないぞ。わたしがきみに飽きるまで」彼はリリスを乱暴に抱えあげると、そのまま彼女を誘拐した。
著者等紹介
デボン,ジョージーナ[デボン,ジョージーナ][Devon,Georgina]
大学で歴史を学び、卒業後は父親の影響でアメリカ空軍に入隊。イギリスのサフォーク州に駐在中、英国の歴史に興味を持ち、1985年に小説を書き始めた。現在は米国アリゾナ州のツーソンに暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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