内容説明
イングランド国王のために極秘情報を集めるという任務を負い、フランシスは謝肉祭に賑わうヴェネチアの街に滞在していた。今夜も宿屋で放蕩貴族の派手な衣装を脱き捨てながら、彼は偶然出会ったシニョリーナ・ジェシカに思いを馳せた。流れる黒髪、つやめく唇、華奢な体に可憐な声。謎めいた仮面に隠しているが、素顔はさぞ美しいに違いない。もっとジェシカを知り、もっとジェシカの笑い声を聞きたい。そんな純粋な思いから、彼はジェシカに花束とセレナーデを贈る。だがそのせいで、彼の天使は命の危険へと導かれていくのだった。
著者等紹介
フィリップス,トーリ[フィリップス,トーリ] [Phillips,Tori]
米サンディエゴ大学を卒業後、女優、脚本家、詩人として多方面で活動してきた。シェークスピア作品を含め、40作以上の劇の演出も手がけた。ワシントンDCにあるフォルガー・シェークスピアン・ライブラリーで女優としても活躍中。チューダー朝のイギリスを描くヒストリカル作品で人気を博す。夫とともにヴァージニア州に住んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
25
備忘録:今回も面白かった!どっちがオトンなんだ?な庶子男子が主人公です。個人的にはおじさんの方に似てる子もいるから一概に言えない気もするけれど、まあ真面目な人は傷つくよね…。異端審問の恐ろしさがひしひしと伝わってくる内容で、同時に英国では逆にカソリックは迫害されていくんだもんなあ…。2022/03/25
早川珠生
1
顔にアザがあるだけで魔女だ悪魔だと言われてしまう時代ってやりきれない 父親は自分さえよかったら娘が異教徒裁判にかけられても平気ってどーよ そんな疑うような人が医師だなんて信じられないよ 二人とも今一歩踏み出せなくってグルグルしていて可愛かった2011/07/20
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