内容説明
英仏戦争のさなか、ある古城で開かれた盛大なパーティで、エミリーンはジェイミー・ハーコートに出会った。見上げるほどの上背に黒い眼帯、女心をとろかすような笑み。享楽的な人物のはずだが、どこか秘密めいた暗い影を持っている。彼こそが妹が恋した相手に違いない…そして妹を殺した犯人。命の危険を覚悟のうえで、彼を問いつめたエミリーンだが、ジェイミーはきっぱり罪を否定し、あろうことか彼女の唇を奪う。彼が放蕩者を演じる理由をエミリーンは知る由もなかった―崇高な使命を帯び、その手に祖国の命運を握っていることを。
著者等紹介
バークレー,スザーン[バークレー,スザーン][Barclay,Suzanne]
1992年に北米デビューを飾って以来、数々の名作を発表。イングランドやスコットランドを舞台にダイナミックかつ精緻な物語を紡ぎ、名実ともにヒストリカル・ロマンスのトップ作家として君臨した。1999年、惜しまれつつ他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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