内容説明
濃い霧に覆われた岩だらけの荒れ地で、彼女は目を覚ました。ここはどこ？わたしはこんな場所で何をしているの？いえ、それどころじゃない。自分が誰なのかすらわからない！恐怖と寒さに震えていたとき、霧の中に長身の人影が見えた。通りがかりのその男は、衰弱した彼女を病院へ連れていく。不可解なのは、彼が敵意のこもった眼差しを向けてきたこと…。数日後、退院を許された彼女のもとに、男が再びやってきた。いまだに記憶が戻らず途方に暮れる彼女に、彼はあっさり言った。「君の名前はリン・シェリダン。君は僕のものなんだ」。
著者等紹介
ラム，シャーロット［ラム，シャーロット］［Ｌａｍｂ，Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ］
第２次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はマン島で暮らす。大の子供好きで、５人の子供を育てた。ジャーナリストだった夫の強い勧めによって執筆活動に入り、１００作以上の作品を著す。２０００年秋、多くのファンに惜しまれつつこの世を去った（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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糸車
23
ジェイクの母は自分で言う通り公平な人だ。過去のリンを嫌っているのに記憶を失くした彼女の言動をしっかり観察したうえできちんと認めてくれる。それに対してジェイクはひどくないか。婚約者に裏切られて傷つき、記憶喪失が演技だと疑いながら別人のように清らかなリンに惹かれる自分が許せないからと分かっていても。葛藤する気持ちも分かるんだけど。耐えるばかりじゃないヒロインは〇。控えめでも自分の意見を持ち、自立した大人なので好感が持てる。真実を知ったジェイクが苦悩する場面でもっと悩め！と思ったのはわたしだけじゃないはず（笑）2015/09/20
Bookworm
13
大好物のシャーロット・ラムで初読み。 このヒーロー芸術家である以外は普通の人で特に魅力を感じなかった。見かけに騙され婚約までしてしまったおバカさんでしたが、根はいい人なので普通のヒロインには普通に似合ってるような気がした。 古い作品なので無理強いのベッドシーンがありドン引きでしたが、最後は芸術力チャレンジで愛を確かめ合いハッピーエンド。2022/01/05
ぽしょ
2
はっはっはっ、ヒーローの受けた罰に笑いが止まりません。ヒロインは踏んだり蹴ったりでかわいそうだったけど、最後溜飲が下がった。ヒーロー母がわりと好き。2012/05/16
romaco
2
★★★ いつも思うことだけど、どうして見た瞬間に気づかないんだろう・・・2011/03/21
てん・ゆう
2
記憶喪失ものではコレが一番好き。シャーロット・ラムのヒロインは結構控え目ながらも譲れない強さを持ってる事が多く好み。ヒーローが受ける罰(ヒーローにとっては)がたまらない！
