内容説明
エリンは痛いほどの羨望を胸に、到着した飛行機を見つめていた。親戚のアデリアが家族を連れてアイルランドへ遊びに来たのだ。彼女は憧れのアメリカに移住し、富と愛を手に入れた。私もいつか必ず、この小さな村を離れ、成功を収めてみせるわ。やがて一家とともに見知らぬ男性がチャーター機から降りてきた。アデリア夫妻の友人であるバークは、馬の買い付けに来たという。鋭い瞳、危険な香り。吹きすさぶ風がこれほど似合う男もいない。興味を引かれたエリンの心を見透かしたかのように、数日後バークは言った。「ぼくと一緒にアメリカに来ないか」。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ][Roberts,Nora]
メリーランド州に育ち、1981年、『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆活動を続けている。98年、『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降はすべての作品がリストに登場。別名義で書いたものも含め、140作以上のベストセラーを世に送り出し、総発行部数は3億部に迫っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イヴ@乗馬に夢中
17
アイリッシュハーツ2、前作から7年。エリン(アデリアのいとこ)×バック(アデリア夫婦の隣人)バックの誘いと仕事、自由を求めアイルランドからアメリカへ行ったエリン。前作と違って事件性、エリンの誘拐あり。バックがからまわりするも、エリンがしっかり者で強い女性だった。アデリア夫婦にも2人の子供とアデリア自身も双子を妊娠中。ラストにはエリンも妊娠した。2019/01/18
糸車
15
バークがみじめだった暮らしから抜け出し、地位や富を手に入れようと頑張ったのは理解できる。でもエリンが望んでいたのは人からそれを与えられる立場じゃなくて、自立して働いて得る報酬で暮らすことだったと思う。彼女の向上心を捻じ曲げて解釈したばかりか、初めて本気で恋した彼はエリンの扱いも間違ってばかり・・・。恋愛経験のないエリンを追い込んでしまったという罪の呵責?ストレートにただただ愛して抱きしめて素直な気持ちを伝えていればいいのにねえ。すれ違いの中、踏みとどまって頑張るエリン、家政婦のロサの一言がずっしり重たい。2015/04/09
mum0031
3
会計士のエリンと、牧場主のバーク。 親戚のアデリアの帰省で、バークと出会い、バークに雇われアメリカへ。 愛人にはならないと、宣言したエリンに結婚を申し込みめでたく?結婚。 再読はないでしょ。2019/03/03
あちみ
1
「アデリアは今」のアデリアがでていたのがうれしかった。エリンの性格がつかみにくい。2009/06/11
yukko
0
☆3 『アデリアはいま』のスピンオフです。ヒロインの性格が複雑に感じました。2012/07/16