内容説明
悪辣な男爵に脅迫され、無理やり妻にされたアレイナは、婚礼の直後に城が攻撃を受けると、喜びに胸をふくらませた。どんな事情か知らないけれど、おかげで自由の身になれる!清らかな体のままだから、この結婚もすぐさま無効になるはずだ。戦いが終わり、征服者リュシアンが威風堂々たる姿を見せたとき、さっそく彼女は、実家に帰してほしいと申し立てた。でも彼が端整な顔に、憎悪の表情を浮かべているのはなぜ?そう思った瞬間リュシアンが口を開き、あざけるように言った。「男爵のものはすべて引き継ぐ。爵位も領地も、それに妻も」。
感想・レビュー
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たまきら
31
戦国時代の女子は大変だなあ…。だまされて強制結婚させられた美女が、相手が攻め込まれて死に、解放されると喜んでいたらまたまた強制結婚!いや、そりゃ怒りたくもなるよね…。また、領主によって人生が左右される農奴の人生などにも説明があり、法整備を進めたヘンリー1世の時代を違う視点から学べた感じがして楽しかったです。2022/02/06
Michelle
16
1180年のイングランド。母の不倫相手に領主だった父親は殺され、自分は奴隷として売られる。今はその不倫男が領主に収まった故郷に、ヴァイキングの元で腕を磨き、復讐のために戻ってきたヒーロー。そしてその領主と無理矢理結婚させられたけど戦が始まったため床入りがまだだった花嫁のヒロイン。中世の話で人が簡単に殺されるのと話が雑なのが気になった。もう少し丁寧になぜそうなったのかを説明してくれないと共感しづらい。2022/02/20
Nami
15
このヒロインきっついわ〜( ;-`д´-)あー言やこー言うでうんざり( ̄∇ ̄) 後半は別人のようにヒーローに対して優しく気遣えるようになってε-(´∀`*)ホッ2017/09/09
さきⅢ【ロマンス小説専用】
3
★4:リュシアンの母親への不信が、まんまアレイナへの女性不信に安直にスライドされていく思考回路に、やや疑問が残ったものの、わたしにもその感覚多少理解できるため、彼の言動を一方的に責めることはできなかった。ゆえに後半、アレイナの母・ヴェロニカがリュシアンに放った痛烈な言葉 『あなたのお母さまに似ている』はホント胸にグサリと突き刺さった。他者を、それも自分の親を許すって、本当に本当に難しいよなぁ。。。なんてね(^_^;) 2020/07/27
早川珠生
1
主人公二人の意地の張り合いが大半と言って良いくらいの掛け合いにもならない意地の張り合いだった どう考えても安全ではないってわかる状況下にもかかわらず危機感が無いのは周囲に迷惑をかけるよなぁと思わずにはいられなかったよ2011/05/18