出版社内容情報
余命宣告を生きのびた女と、過去に囚われた私立探偵。
喪失を抱えた二人が出会ったとき、運命の歯車は回りだす……。
5歳のときに謎の組織に拉致され、世間を知らないまま生きてきたジェイドは、
がんの余命宣告を受けたことで組織を追放されてしまう。
行き場をなくした彼女を拾ったのは、元陸軍の私立探偵チャーリーだった。
以来、よき相棒として事件をともに解決してきたが、
彼が隠し持つ孤独を知ったジェイドは、初めて抱いた感情に動揺する。
だが、ジェイドを切り捨てたはずの組織が彼女の背後に迫り……。
内容説明
5歳のときに謎の組織に拉致され、世間を知らないまま生きてきたジェイドは、がんの余命宣告を受けたことで組織を追放されてしまう。行き場をなくした彼女を拾ったのは、元陸軍の私立探偵チャーリーだった。以来、よき相棒として事件をともに解決してきたが、彼が隠し持つ孤独を知ったジェイドは、初めて抱いた感情に動揺する。だが、ジェイドを切り捨てたはずの組織が彼女の背後に迫り…。
著者等紹介
サラ,シャロン[サラ,シャロン] [Sala,Sharon]
オクラホマ生まれ。存在感のあるキャラクターと刺激的なプロットを得意とし、各紙ベストセラーリストの常連。ダイナ・マコール名義でも多くの作品を著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
83
私立探偵と秘書が活躍するロマサス4部作シリーズの1作目。愛する妻が若年性アルツハイマーを患っている私立探偵チャーリー・ドッジ。頭脳明晰スーパーレディーだが不可解な過去を持ち、乳がんサバイバーの秘書ジェイド・ワイリック。ロマンス作品のヒロインらしからぬ孤独で人を寄せつけない姿が魅力。今作は行方不明になった財閥のトップを探す依頼。2人のロマンスはほぼ書かれないが過去も含めて人物像が次第に明らかになる。探偵作品としてはスッキリしなかったかな。しかし読みやすいし先が気になる展開、ロマンスの行方も見届けたい。2025/06/09
たまきら
27
若年性アルツハイマー末期の妻を愛する腕の良い渋い私立探偵と、彼の凄腕アシスタントで謎の過去を持つ天才女性(乳がんサバイバー、スキンヘッドのアマゾネス!)のバディ小説です。デンバーの大富豪が行方不明になり、捜査を依頼される探偵。地道な捜査はアシスタント女子にがっちり支えられていて、はっきり言って彼女が一番かっこいい!シリーズは4作(完結?)まで出版されており、早く続きが読みたくてたまりません。ちなみにこの二人、手もつなぎません!謎が解かれるのが楽しみです。2021/02/08
あさひ.a
20
ジャンルとしてはサスペンス。シリーズものの様子。ダラスの私立探偵チャーリーのもとへ、富豪失踪事件の依頼が舞い込むが…な話。事件そのものはあっさりめだが、人間模様が面白い(ドロドロではなく、心温まる方向で)。アシスタントのワイリックがスーパーウーマンすぎて震える。巨大な組織に追われる背景も持つ、骨太担当でカッコいい。押され気味なチャーリーだが、彼も優秀な探偵だし、若年性アルツハイマーを患う妻との交流で、繊細な心理面担当でもあり素敵。食事のシーンが印象的で、チョコケーキやハンバーガーが食べたくなった。2020/05/09
Michelle
18
期待しすぎた。がっかりだった。シリーズ物の序章で、ヒロインとヒーローの人物紹介で一冊終わった感じ。ワイリックの人物像、なんだかスッと入ってこない。人間離れしてることだけはよくわかったけど、感情移入し辛いヒロインだった。全体的に山場がなく盛り上がりに欠ける。ミステリーの方は、そうはならんやろ…と思うことが多く、犯人の動機もよくわからなかった。続きを読むか迷う〜。2022/04/14
Satoshi
13
ブックオフで見かけて何気に購入したが、本作は当たり。非常に面白い。事件の真相はありきたりであるが、主人公チャーリーのバディであるワイリックのキャラクターが魅力的である。若年性認知症の妻を介護するチャーリーにひそかに想いを寄せる姿の可愛らしさ。徐々に明らかになる彼女の過去も興味深い。ハーレクイン、あなどれない。2023/10/03