出版社内容情報
ベストセラー作家J・R・ウォード
あの日の少年は、心を閉ざし億万長者となった――
ひたむきな愛に涙する、感動傑作。
内容説明
富と名声を手に入れ、若き金融界の寵児として名を馳せるショーン。ある夜そんな彼のもとに、長らく疎遠だった父が死んだとの知らせが飛び込んできた。電話をしてきたのはリジーという、父の家を間借りしている女性。どうせ金目当てで父に近づいた女だろうと思ったが、実際のリジーは純真そのものでショーンは心奪われていく。その一方で、父の訃報を聞いて蘇った忌まわしい過去が、日ごと彼を苦しめ―心を揺さぶる純愛。
著者等紹介
ウォード,J.R.[ウォード,J.R.] [Ward,J.R.]
アメリカ南西部在住。パラノーマル・ロマンス作品で人気を博しNYタイムズおよびUSAトゥデイのベストセラーリスト第1位に輝いたほか、ジェシカ・バード名義でコンテンポラリー・ロマンスも著す
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
1949年岐阜県生まれ。同志社大学文学部英文科卒。1982年リアノー・フライシャー『アニー』(ハヤカワ文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
34
世話をしていた大家の死去に伴い、彼の息子に連絡をした看護師リジー。かつて父から暴力を受けていたため、戸惑いつつ彼女の元を訪れたショーン。やっと本気の女性に逢えた彼は、お金目当ての女性に嫌気がさしていた為に、大富豪であることを隠す。そのせいで、何度もリジーを傷つけるショーンはホンマにアホでイラッとさせられるけど、リジーの父の思い出を壊さぬ様、本当の父を隠し通す所なんか、根は良いやつなんだと思う(そんなメンドくさいヒーローは大好物)。彼の正体を知り、騙された事より、父を援助しなかった事を怒ったり→2020/03/15
たまきら
30
マンハッタンでゲームに勝ち続け、神のごとく崇められている成功者が、たった一つの訃報を聞いて臆病な少年に戻ってしまう描写に胸が痛んだ。これも虐待の恐ろしさだと思う。そして素晴らしい看護師である女性の描写も素敵だった。傷ついたものを庇護し、また自立できるよう支える人たちの強さと優しさには、コロナにおびえる時期だからなおさら圧倒されました。看護師の友人たちが持つ人間への観察力と理解力をいつもリスペクトしてます。だからこの本もそんな視点で読みました。2020/08/04
romance_holic
3
J.R.ウォードの別名義ジェシカ・バードの作品。相手への不信、赦しとか、二人の間の恋情に焦点があたり、切なさたっぷり。 ヒロインは看護の仕事、ボランティアもがんばっていて、心も広くとてもよい人で好感度高かったのですが、こういう人でないとカリスマヒーローの傷を癒せないのかな。感情移入して読むというよりは友人の恋話を聞くようなかんじ?(笑)愛情深いヒロインに癒されていくヒーロー。よい読後感です。 1分ちょっとの電話出演のみのヒーロー兄弟(軍人)とかお父さんネタとか、もっと読みたい~。2012/12/15
チェス
2
おとーさまが酷すぎた。すれ違いラブ。楽しめました2023/09/10