Ｍｉｒａ文庫 宵闇の鳥のささやき

フェザーストーン，シャーロット【作】〈Ｆｅａｔｈｅｒｓｔｏｎｅ，Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ〉/富永 佐知子【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（2014/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 478p／高さ 15cm
• 商品コード 9784596916082
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

社交界を賑わすウォーリングフォード伯爵マシューは、その見目麗しい容貌で幾多の浮き名を流しつつも、退屈な日々に辟易していた。女などしょせん欲望の捌け口――そう思っていたマシューの心を初めて揺さぶったのが、ジェイン。ごろつきに襲われ入院した際、一時的に盲目となった彼を天使の声で癒してくれた看護師だ。ジェインの姿も知らぬまま退院したマシューは、柄にもなく彼女に会いたくてたまらず、どうにか手紙で会う約束を取りつけた。だが当日、そこには地味な眼鏡の女性がいるだけで、ジェインらしき人物は現れず……。

内容説明

社交界を賑わすウォーリングフォード伯爵マシューは、その見目麗しい容貌で幾多の浮き名を流しつつも、退屈な日々に辟易していた。女などしょせん欲望の捌け口―そう思っていたマシューの心を初めて揺さぶったのが、ジェイン。ごろつきに襲われ入院した際、一時的に盲目となった彼を天使の声で癒してくれた看護師だ。ジェインの姿も知らぬまま退院したマシューは、柄にもなく彼女に会いたくてたまらず、どうにか手紙で会う約束を取りつけた。だが当日、そこには地味な眼鏡の女性がいるだけで、ジェインらしき人物は現れず…。

著者等紹介

フェザーストーン，シャーロット［フェザーストーン，シャーロット］ ［Ｆｅａｔｈｅｒｓｔｏｎｅ，Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ］
多彩なジャンルを描き分ける実力派。その作品世界はエロティック・ヒストリカルからパラノーマルまで多岐にわたり、匂いたつような官能性と、心に残る想像性で読者を魅了している。カナダのオンタリオ州在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[choco]

ヒロインが看護師という設定に惹かれて読み始めましたが、対する堕落伯爵マシューにはうんざり。ジェインは酔った挙句の乱闘で意識混濁のマシューを看護しますが、手触りとか声色で勝手に彼女像を作り上げたマシューは目の前にジェインがいるのに「お前は誰だ」とか言っちゃう。ですが、この話、我慢して読んでいくと後半にどんでん返しが待っています。こんなマシューに誰がしたんだって事が明らかに。それはもう非道。そして初めてじゃないかな、2人は結婚してエンド、ではないロマは。続きは短編で…なんてうまいつなげ方かも。読まなきゃ。

2016/09/18

[tona]

く、暗い。ロマンス小説でこんなに暗いのは初めてです。そしてまさかの終わり方。身分差を乗り越えて結ばれる〜なんて話よりもリアリティがあるとは思いますが、ヒーローのトラウマの囚われ方と言い、いかんともしがたい人生に雁字搦めになってしまう2人の心理描写と言い、徹頭徹尾ハーレクインらしからぬ話(?)で面白かったです。

2016/10/11

[Momonga]

★★★★★★

2017/04/22

[サム]

なんと辛口な！ロマ本でも因果報応か。正しくても間違っていてもやったことの報いは自らが受けると。しかし確かに一番幸せな終わり方だったかもしれん。

2015/10/18

[くまた]

貴族の庶子だが7歳で母親共々父に捨てられ極貧生活の中、12歳でコンパニオンとして拾われたジェイン。自立を大事にする彼女が夜間看護師として働く病院に怪我をした貴族男性マシューが運び込まれ、自分にだけ心を開く彼に心を惹かれるが目が見えるようになった彼と再会した時の彼の態度に傷ついて…と言うお話。う～ん。かなり後半になるまでレディコミみたいな話で斜め読み。後半は割とサクサク進んで印象が好転したが登場人物の殆どが碌でもない感じであまり楽しくない。ヒーロが別の女性と結婚し、愛人として仲良く暮らすというラストに驚く。

2018/03/15