内容説明
結婚になど微塵も興味のない公爵シルヴェスター。そんな彼もついに公爵家継承のため妻を娶る決心をする。花嫁候補令嬢のリストをつくり、母親にその中から選んでもらえばいいと安易に考えていたのだが、母は愛を信じようとしない息子に驚き呆れ、意外な令嬢を推薦してきた。亡き親友の娘フィービだ。彼はフィービと面会するため出向くが、彼女が求婚を拒絶して行方をくらましたと聞いて、怒りと同時になぜか好奇心を抱く。容姿より知性がまさっていると噂に聞く令嬢フィービには、何かとんでもないくわだてでもあるのだろうか?
著者等紹介
ヘイヤー,ジョージェット[ヘイヤー,ジョージェット] [Heyer,Georgette]
1902年英国生まれ。74年に死去するまでに約60作の著作を発表。綿密な時代考証に基づき、リージェンシーをはじめ英国の歴史を舞台にした恋愛小説を多数著した
後藤美香[ゴトウミカ]
翻訳家。東京都生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。外資系生命保険会社勤務を経て、翻訳の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
25
1957年出版、様々な要素満載、楽しい恋のから騒ぎ小説です。傲慢なお公爵が創作の才能はあるものの「雀ちゃん」な女子にひれ伏すさまは、読書を愛する多くの眼鏡女子をキュンキュンさせたんでしょうねえ…♡終盤、男子が女子をこき下ろしながら愛を認めるセリフはおかしかったです。多くのロマンス作家さんの推薦付きなこの作家さん、まだまだ翻訳作品があるようなので読んでみます!2021/12/14
Yoko
12
古典ロマンス、いいですねぇ。公爵たるが故の無意識の傲慢さ。結婚をめぐる騒動の中でその傲慢さからくる偏見や勘違い、気持ちの行き違いを焦れったいほど繰り返し変わってゆくシルヴェスター。少々風刺の効いたドタバタコメディの中にもロマンスの真髄があるような、そんな作品。それにしても貴族というのは1人の呼称がいくつもあってやや混乱しました;^_^A2015/09/16
しましまこ
9
公爵様の上から目線の妻探し、目を付けたのは代母の孫娘。はるばる田舎まで来てみれば、「美人でなく、表情も乏しく、顔色は悪く、体型はひどく、ドレスは悪趣味」ヒロインがこれでいいのかと思う描写。一目で求婚はないなと思ったものの、自分を嫌がり逃げ出したと聞いて追いかけてからのドタバタ。話は面白いんだか、イマイチ主役二人が好みでなかって残念。ヒロインの兄のようなお人好し、純朴青年トムの方が良かったのに。2016/04/15
veri
8
功労賞は若きMr.オーデに!笑 シルヴェスターよりも、常に上から目線の雀ちゃんのが傲慢な気がしたりwドタバタ痛快劇で、脇役がみんな魅力的。おバカと賢い人の対比が凄くて、おバカ代表、めかしやのあの人も嫌いじゃありません( *`ω´) それぞれてんでばらばらの方向を向いているのに、行き着く先は皆同じというところが一番面白かったのかも。愛の陰影がまた読みたくなってきたな〜☆2015/05/24
ごへいもち
7
訳がまずい2014/01/12
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