内容説明
社長秘書のエリーズは頭痛に顔をしかめてホテルのベッドで目を覚まし、隣に寄り添う裸のサム・ローフォードを見て言葉を失った。昨夜は社長の結婚式で悪酔いしてしまったらしく、何も覚えていない。会社の上役でいつも冷ややかなサムは苦手なタイプなうえ、彼に迫ったおぼろげな記憶がよみがえり、人一倍奥手なエリーズは真っ赤になってうろたえた。そんな彼女をサムは意外にもやさしくからかい、何もなかったと告げる。エリーズは気まずさのあまり彼を避けようと決意するがすぐに窮地に陥った。サムが新しいボスになったのだ!―。
著者等紹介
グレイ,ジーナ[グレイ,ジーナ][Gray,Ginna]
アイルランド系アメリカ人。第2子を出産後に執筆活動を開始。処女作を書きあげてから3年間は出版社に断られ続けるが、作家の登竜門ゴールデン・ハート賞を受賞し、ついに1983年に作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
しとやかで温かな人柄のヒロインを怖がらせないよう近づくタイミングを計っていたヒーローがプロポーズの返事をもらったその場で(会社で仕事中!)飛行機に乗せて結婚式にひっさらうのに唖然。冷静できちんとしたイメージのヒーローが結婚後恋する自分を認められないお馬鹿さんになってしまうのに対して温かな家庭を築こうと粘り強く頑張るヒロインが健気。いい時も悪い時も分かち合い対等な立場でありたいと願う気持ちは至極真っ当。彼女を妻にして心が無事でいられるなんてどうして思ったんだろうと懊悩するヒーローが可愛くって困った。好きだ。2014/08/31
糸車
17
再読。冷静なヒーローの無自覚なめろめろっぷりが楽しい。しとやかなヒロインの意外な頑固さ、粘り強さが好ましい。何度読んだか覚えていないけど、じっくり読み返しても飽きないお気に入りの一冊。2015/07/16
糸車
15
かなりの頻度で再読しているお話。ジーナ・グレイの作品で一番好きかも知れない。”結婚したらやさしさや思いやりはあげられる、大切にする。情熱もある。でも愛したり愛されたりはしたくない”などと言いながらヒロインにどうしようもなく恋しているヒーロー。表に出せないだけで、心の中に愛はちゃんとあると信じて居心地のいい家庭を作ろうと尽くすヒロインが健気。特に繰り返して読み返す場面は、家を出る決心をしたヒロインを引き留めようとしたヒーローが空港に駆け込んでくるところ!日頃の冷静さをかなぐり捨てて愛の言葉を言ってくれます♡2015/03/13
ちゃろ
3
⭐⭐⭐ヒロインが天使のように優しく穏やかにヒーローに接することでヒーローの防御が徐々に崩れていく。2013/11/06
キッチンタイマー
3
1989年「シャンパンにご用心」改題。双子の作品、前作で誘拐された大人しい妹と愛を信じないヒーローとの社内恋愛。キャラ的にはしとやかで優しく天使のような(母性的)ヒロインは好きだし、前作でかなわぬ思いに切ない顔をしていたというヒーローも萌えポイント高し。なんだかんだ安定の関係性。古風なのはまあ20年以上も前の作品だからなーと。癒し系ロマ本。2012/03/06
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- 和書
- 翼よ、北に