内容説明
スコットランドの北部、エデンの谷は今や存亡の危機に瀕していた。事態に心を痛める谷の族長の姪カーラは、ある日不思議な幻影を炎の中に見た―たくましい救い主の姿を。なりゆきで偶然かくまうことになった手負いの騎士ダンカンこそが、その救い主だとカーラは気づいたが、彼には何か秘密があるらしかった。一刻も早く谷を去ることを望むダンカンに、カーラはしだいに報われぬ恋心を募らすようになり…。ヒストリカルの名手スザーン・バークレーの『カーラの贈り物』ほか、人気作家によるクリスマス短編2編も豪華収録。熱き騎士と無垢な乙女が織りなす3つの愛の物語。中世ハイランドを舞台に描く人気三作家のアンソロジー。
著者等紹介
バークレー,スザーン[バークレー,スザーン][Barclay,Suzanne]
1992年に北米デビューを飾り、以降、名実ともにヒストリカルのトップ作家に躍り出た。99年9月に死去
ストーン,リン[ストーン,リン][Stone,Lyn]
一時期はイラストレーターとして働いていた。現在、アラバマ州で夫とともに暮らす
ランガン,ルース[ランガン,ルース][Langan,Ruth]
ミシガン州在住。高校時代は学生新聞の記事を執筆する優等生だった。ヒストリカル及び現代ロマンスのほか、脚本や子供向けの本も書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネフェルティア
3
三作ともハイランドのクリスマスを舞台にした心温まるストーリーで良かった。バークレーの話は、十字軍の騎士ダンカンと俗世間を知らないけど、勇気ある戦士でもあるカーラとの物語。ダンカンのカーラへの想いが唐突過ぎる気がしたけど、恋はそういうものと思えば、それもありかと。ストーンの話は、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」に、誤解とすれ違い要素を混ぜた感じだった。ランガンの話が一番面白かった。短いけど、愛、家族愛、誤解やすれ違いがぎっしり入っていた。なかでも、リンゼーの家族への愛溢れる姿が良かった。2012/01/10
ひまわり
3
クリスマスストーリーからの再録。ルース・ランガンが一番好みだった。2011/12/20
yukko
1
三作とも良かった。強いて言えば「ハイランドの勇者」が一番好きかな。2015/04/09
マル
0
まあまあ2017/11/26
スワン
0
★42014/05/12