Mira文庫
悪魔公爵の子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596914552
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

メアリーは、美人で無分別な妹が最近ヴィダル侯爵に言い寄られて、すっかりのぼせていることに懸念を抱いていた。ヴィダルは冷酷と放埓で名高い“悪魔”公爵の息子で、結婚の意思などないことは明らか。妹が愚かにも愛人になるつもりではないかと心配していたとき、彼女は偶然、ヴィダルが妹を深夜の密会に誘う手紙を手にする。家族の評判を守り、侯爵を遠ざけるためにメアリーは一計を案じ、妹になりすまして密会場所に赴いた。だが姿を明かした瞬間、ヴィダルは騙されたと知って癇癪を爆発させ、代わりに彼女を連れ去った―。

著者等紹介

ヘイヤー,ジョージェット[ヘイヤー,ジョージェット][Heyer,Georgette]
1902年英国生まれ。74年に死去するまでに約60作の著作を発表。綿密な時代考証に基づき、リージェンシーをはじめ英国の歴史を舞台にした恋愛小説を多数著した

後藤美香[ゴトウミカ]
東京都生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。外資系生命保険会社勤務を経て、翻訳の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ち~

33
1932年作品。昔は放蕩者と名を馳せた公爵の長男、侯爵ドミニク。彼もまた、有名な放蕩者で、さらに激しやすく冷淡。新たに起こした決闘騒ぎで、ついに公爵の堪忍袋も限界。フランスに飛ばされる事に。ならばと付き合っていた女性を同行させようとしたが、やってきたのは貞淑な姉だった。激怒したドミニクは脅してフランスへ連れ去ってしまう。よくある身分違いものかと思ったが、ロマンスよりも、フランスに舞台を移してからのドミニクの従姉妹とその恋人、ドミニクの母や叔父を次々巻き込み、大騒動へと発展する様が、とても面白かった。 2020/03/01

たまきら

18
「愛の陰影」公爵夫妻の一人息子が主人公です。超ろくでなしのボンボンがおバカな美女を愛人にしようと画策するも、まんまと賢いお姉さんに計画を覆され…というところから始まる正統的なドタバタロマンスです。面白かった~!ええ、美味しい所は全部パパが持っていきます!息子もママも馬鹿っぷりが愛らしく、全編にわたってほほえましかったです。熱烈な前書きはリンダ・ハワード様! 2021/12/05

veri

9
面白かった!てんやわんやでわけが分からなくなりかけた時、メアリーもう勘弁してあげてぇっ!という時に上手くまとめ上げてくれる手腕は失礼ながら凄いとしか言えません。大家はやはり大家なのですね。こういう展開の作品は苛立ちを感じることもあるのですが綺麗さっぱり片付けてくれたので本当に気持ち良い読後感!ドミニクの情にはやられましたし、公爵夫妻の魅力、特に公爵の愛情たっぷりなお姿も拝見でき、嬉しい限り。未訳の孫娘のお話も読みたいです。2014/04/21

hotmilk

7
これは面白かった~!登場人物一人一人のキャラが際立っていて、あっという間にストーリーに引き込まれた。平気で人を殺す悪魔な公爵が、地味でぱっとしないメアリーにやり込められてしまうところなんか最高!欲を言えば、もう少し二人のロマンスを中心とした話が読みたかったけれど、久しぶりに夢中になれるヒストリカルに出会えただけでも満足です♪2014/09/12

ネフェルティア

5
「愛の陰影」を読んでいないけど、すごく面白かった。ヴィダルがメアリーの妹ソフィアと浮き名を流して、メアリーの存在自体を無視してる冒頭からいっき読み。尊大で傲慢なヴィダルに対して意見を言う人はいないのに、メアリーは率直にものを言うし、自らの境遇を人手に頼らず自らの手で解決しようとする芯の強い女性。二人が徐々に歩みよりお互いを理解し惹かれる姿と、ジュリアナとカミンの恋愛が絡み、四人の関係が二転三転として予測がつかない連続で本当に面白かった。ヴィダルの父の公爵も素敵だった。「愛の陰影」が読みたくなった2011/12/02

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