Mira文庫
令嬢ヴェネシア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784596914323
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

美しきヴェネシアは偏屈な父のせいで社交界デビューしないまま25歳を迎え、田舎の屋敷を切り盛りしている。いずれ跡継ぎの弟が戦地から帰還して妻を娶れば、肩身の狭い思いをするだろう。だが、求婚者たちはうんざりするほど退屈で、結婚など考えられない。将来を案じながら散歩していたとき、見知らぬ男がふいに声をかけてきた。隣家の当主“不埒な男爵”に違いない。頽廃的な雰囲気は放蕩者という噂どおりだ。ほほえんで近づいてきた彼にどぎまぎしていると、突然唇を奪われた。非難を浴びせて逃れたものの、胸はざわめき…。

著者等紹介

細郷妙子[サイゴウタエコ]
東京外国語大学英米科卒。外資系企業に勤務したのち、ロンドンで宝石デザインを学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

30
MIRA文庫といえばなぜか「突然唇を奪われる」ヒロインがやたら登場しハーレクイン系列の作品が多い。そのため、このあと経験豊富な男爵が経験の浅いヒロインをいろいろと?あれこれと?調教?開発?教育?していくうちに、あれよあれよと純情ヒロインが「あらまそれは大胆な」という行為に及ぶ話かと思っていたら、ジェーン・オースティンの一連の作品群との共通点が多かった。どんなに賢くて美人(今回やたら強調される)で気立てがよくても、財産は皆長男にかっさらわれ貰ってくれる婿がいなければ売れ残りと揶揄される、女性受難の摂政時代。2019/03/28

みみずく

20
またまた軽やかなリージェンシーロマンス。長いけれど流れに乗れれば一気に読めるかな。 主人公は婚期を過ぎた美しい令嬢ヴェネシア。軍隊に入った弟のかわりに領地の管理を担当し、下の弟と暮らしている。そんな中隣の領地の主「不埒な男爵」と偶然出会い意気投合。気の合う友達ができた喜びでヴェネシアはますます美しくなり、話はますます軽やかに進んでいくが、当の相手ダマレル卿のヴェネシアへのためらいがまどろっこしかった。二人の障害が何なのか…分かったような分からないような…。とにかくめでたしめでたし!2015/05/12

cikorin06

6
200年前と思えば仕方ないのか!と思うけどキスは初対面でして、恋に落ちるけどそこから先が焦れったい、焦れったい。ヘタレ男ですね。ベネシアのご令嬢ぶりからすれば、実に頑張りました。彼女の頑張りがなければ結婚できたのか疑問でした。2019/07/20

yura

4
最初は微妙な感じだったけど、次第に面白くなった。ロマンス度は低め。ただ、頻発する「ばーか。」が違和感ありまくり。特に最後の「ばーか、ばーか。」はどうかと思う。せめて「ばかね。」とでもすれば令嬢らしくなると思うのだけれど。どんなに気立てのよい娘さんと書かれていても「ばーか。」を多用する娘さんを令嬢とは思えないわ。2010/10/18

タペンス

3
 ジョージェット・ヘイヤーは、オースティンの影響を受けたそうで、ミセス・スコリエは、マンスフィールド・パークのノリス夫人に似ているなあと思いました。でも、やっぱりオースティン作品のほうがずっと面白い。あと、現代の若者の会話じゃないんだから、「ばーか」という訳はおかしいです。2015/03/29

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