内容説明
ジリアンは裏組織に兄と姪を誘拐され、名うてのスパイ、トレイス・オハーリーに助けを求めた。ところが、その必死な願いにも彼は情け容赦なく、詳しい話を聞いてから決めるとだけ答えた。一部始終を話すうちに、ジリアンは緊張が解けて彼の部屋で眠りこんでしまう。やがて目を覚ますと、いつのまにかベッドに寝かされており、隣には半裸のトレイスが横たわっていた!混乱するジリアンをよそに、前日の冷淡さとは打って変わって、愛嬌たっぷりの笑顔で彼が言った。「トレイスって呼んでくれ。ベッドを共にした仲なんだから」。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ][Roberts,Nora]
メリーランド州に育ち、1981年『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆を続ける。98年『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降の作品はすべてランクイン。J・D・ロブ名義で書いたものも含め、160作以上のベストセラーを世に送り、総発行部数は4億部を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aiko
3
ノーラ・ロバーツの芸能一家もの④ シリーズが進むごとにきな臭くなり、今作出奔した長男が主役の最終巻ではテロ組織から人質を奪還しようとするスパイものに。 一見正反対、しかし根の部分は似ている二人が恋に溺れていく過程が◎。ショービズ界で生き続ける両親が良いキャラなので彼らのスピンがあれば読みたかった。 一家のモデルは『ショウほど素敵な商売はない』ですよね。2024/11/30
まめもち
1
オハーリー家の長男トレイス君がやっと登場。しかしスパイとは・・・ショービジネスの世界と真逆にいきましたね。お父さんとやりあって飛び出すくだりは切なかった。読む前は影のプロデューサーで成功してましたみたいなのかなと思ってた。2016/03/10
yukko
1
☆4 トレイスはスパイをしているとはびっくりでした。 ピアノが上手くて音楽センスがあると前作に書いてあったので、芸術的な大らかなお話を期待していました。 感想としては、ジリアンの家族誘拐事件解決よりも、トレイスが無事お母さん(モリー)に再会できたことが嬉しかったです。 手に汗握る展開よりも、騒がしくて華やかなオハーリー一家のお話がよかったです。 2012/07/05
terutyann
1
ここまで雰囲気の違うお兄ちゃんが出てくるとは思わなかったなあ(苦笑)。クイン気づかなきゃ(笑)。ほんとこのシリーズ全てがそれぞれまったく違うタイプのお話だなあ。扶桑社系のノーラのトリロジーはちょっと苦手なのだけど、ハーレのノーラは短めのお話でもすんなりすっきり読めるので好きです。このシリーズも気持ちよく読めたよ♪2011/09/02
くろうさぎ
1
家を出てから行方の分からなかった兄登場!しかし、、ひょんなことから??いきなりそんな職業に??あまりにも、オハーリー家からかけ離れた設定にびっくり!えぇ~~~?なぜ??って感じでした。事件の結末はあまりにも急展開??でついてしまうので、、あれ??っ感じで、もう話の最後に・・。クインよ。もっと早く気づけよ!2011/08/21