内容説明
伯爵令嬢コーデリアは、父の事業のためにアメリカ人実業家ダニエルとの縁談を決められて腹を立てた。結婚する気がないわけではないが、相手のことも知らずに判断はできない。彼女はひそかにダニエルの秘書に近づいて調査することにした。彼の屋敷前で待ち構えていると、目当ての人物が出てきた。長身に黒髪、いたずらっぽい笑みをたたえた秘書に意外にも好感をおぼえながら、コーデリアは彼女の付き添い役を装って話しかけた。一方、秘書に間違えられたダニエルは、眼前の美女に興味を引かれて誤りを指摘せぬまま相談に乗り…。
著者等紹介
アレクサンダー,ヴィクトリア[アレクサンダー,ヴィクトリア][Alexander,Victoria]
ネブラスカ大学を卒業後、TVレポーターとして成功を収めたのち、1995年に作家デビューを果たす。これまでに20作以上のヒストリカル・ロマンスを世に送りだし、そのたびに各紙ベストセラーリストの上位に登場している。ネブラスカ州オマハ在住
皆川孝子[ミナガワタカコ]
東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
39
独身貴族同盟③伯爵令嬢コーデリアとアメリカ人実業家のダニエル。お互いの父親が事業のために勝手に取り決めた結婚話。気の進まないコーデリアは、せめてどんな相手か知っておこうと、付き添いと偽ってダニエルの秘書と接触するが、その秘書は実はダニエル本人で…。お互いに単純な勘違いから始まるが、やがて相手の知らぬ所で正体を知る事になる。素直に謝ればいいのに、考えすぎたり周りの人の入れ知恵に振り回されて、ますます混乱していく様子が面白かった。ダニエルのどこまでも不器用なところと、コーデリアの勝気なところが微笑ましかった。2019/06/08
たまきら
32
全編笑いっぱなし。オトンに結婚を強制され、ムッツリしたものの会ってみたら気に入っちゃって、それなのに秘書のふりをしちゃってさあ大変。いつまでも本当のことを言えない彼の愚かさといい強情な女子といい、まさにイギリスお家芸のから騒ぎ。いや~前の二人に輪をかけておバカでした、彼。このシリーズはタイトルをこのおバカ男子たちにしたことで、ぐっと面白くなった気がします。さあ、最後の彼は比較的理性が働く子なはずですがどうなることやら。2022/06/30
こえん
2
旅行が好きで旅行記事を寄稿してたりもする伯爵令嬢のヒロインと、アメリカ人実業家のヒーロー。一面識もない相手との結婚話をすすめられてるヒーロー・ヒロインが、別人のフリをしたまま…というお話だけど、この手の設定は先が読めたような気になっちゃうんだよね…今回もそうだった。その割に面白く読み進んでたんだけど、ヒーローの踏ん切りをつけられないヘタレぶりと、ヒロインの終盤の意地悪さや最終盤の逆上ぶりに思いっきり興ざめしたので、トータルではいまいち感が。再読したら印象変わるのかなぁ…。2010/04/17
くろうさぎ
1
なりすましが始まって、ちょっと先が読めた感があったけど、楽しく読めたかな・・・。ただ、ヒーローが思ったよりも腰抜けだった気がする。あまりにも臆病者に成り下がってたのがちょっと・・・・。勝気で冒険好きのヒロインはいいかも~~!最後に残ったノークロフト伯爵の話が楽しみです。2010/04/04
nayui
0
★★☆☆☆2010/05/29
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